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2019年 9冊目『ひとはなぜ戦争をするのか』

1932年に国際連盟からアインシュタインに依頼がありました。

好きな相手を選び、「今の文明でもっとも大切な問い」と思われるものについて、手紙を書くというものでした。

アインシュタインは、戦争について、フロイトに手紙を書いたのです。

2人ともドイツ語圏に住むユダヤ人で、ナチの勃興期にあたり、その後二人は米英に亡命することになります。

本書ではフロイトは「破壊欲動」について論じます。

最終的には社会が文化的にならない限りは戦争は終わらないと書きます。

文化が発展していくと、人の心と身体を変化させていき、戦争を起こす攻撃欲動を変わる可能性があるといいます。

とても高邁なコミュニケーションです。

扱われなかったのが、政治と人口問題です。

100Pくらいの本であっという間に読めます。

養老孟司さんの解説も良いです。

脳への栄養補給のために読むとよいかもしれません。


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