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{日記} 大事過ぎて {6/3}


昨夜お手洗いにいたところ、水漏れのような音がして、ドアを開けたら、目が悪過ぎて天井から雨漏りしてるように見え、一瞬で血の気が引き、そのくせ心臓は自分で分かるくらいに高鳴り出した。

「2階のわたしの部屋には!わたしの、いのちの次に大事な大事な本たちがあるのだ!ヤバい!」

本当に焦っていっそいでお手洗いから出て、確かめに行ったところ、全然雨漏りはしてないし、水音は水槽の音だった。今はただバクバクした心臓だけがある。
本当の本当に焦った。まさか自分がこんなに焦るとは思わなかった。ここまで本に執着しているとは。以前から「いのちの次に大事な本たち」、「宝物」と言って憚らないが、それにしても。光の加減で水が垂れているように見えたあの瞬間の心臓の跳ね上がり方よ。

本当にいのちの次に大事なんだと、確信したね。本がダメになった時、わたしは心が折れるんだなって思った。もし現実にダメになった時、わたしはどうなるんだろうと思うとゾッとする。きっと全身から力が抜けて、自分を保てないと思う。仮に力があっても部屋がめちゃくちゃになってるのとか、そういうのは後回しで、本のことをどうにかすることを考えると思う。結局、心の拠り所だから。本はわたしの人生そのものだから。それがなくなるのが本当に恐ろしい。全部ビニールに入れて保管しようかな(?)

ああ、どうか、本は。本だけは。わたしから奪わないで。

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