記憶脳 読書感想文
わたしには昔から不名誉な自信がある。
それは「記憶力」が弱いこと。
これが本当にコンプレックスだった。
例えば上司から一度聞いた指示をすぐに忘れてしまう。
思いついた素晴らしいアイデアを「これはすごい!」と感激して、その次の瞬間「あれ、なんだっけ?」と忘れる。
忘れることの大名人だ。
忘れすぎて日々の生活に苦しみを感じていた。
そんなわたしにこの本はうってつけなのだろう。
樺沢紫苑先生の最新刊「記憶脳」だ。
この本には「記憶力」を強化してAI時代を生き抜くヒントが書かれている。
この本を読んでの気づきをこれから述べていく。
それはメモを取るだけで忘れにくくなるというもの。
みなさんはメモってとっていますか?
わたしは以前はメモ帳を持ち歩かない人でした。
しかし、今はポケットやカバンに必ずメモ帳を忍ばせるようにしている。
すると、とっさに指示された内容をメモしたり、ふっと思いついたアイデアを書き込めるようになった。
メモ帳にメモしておけば自分の記憶に頼る必要がなくてラクだ。
しかも、メモをした内容を書き込むだけで頭に記憶されることも多くなった。
メモを取るだけで自分の記憶力が強化された感じがする。
この「メモを書く行為」ついてこの本ではこう解説されていた。
メモを取るだけで忘れにくくなるのは理由が3つある。
それはメモを書くことで一回分の復習になることが挙げられる。
また、メモを書くことは「アウトプット」になり、メモは記憶の索引になるということだ。
記憶は何回も復習されることで根強く覚えられる。
著者いわく、「1週間に3回復習された記憶は定着する」とのこと。
メモを書くのはその一回目に相当するのだ。
また、記憶を強化するためにはアウトプット、つまり「話す」「書く」「行動する」ことが効果的。
メモを書くことはアウトプットに他ならない。
さらに言えば、メモは何回も見直すことができるので記憶の索引にもなる。
記憶の索引とは記憶を引っ張り出す鍵のようなものだ。
メモがある限りなぜメモを書いたのか?メモに書かれた内容などを瞬時に思い出せるのだ。
メモを取るだけで記憶力はかなり強化されることがわかったので今後もメモ帳を持ち歩いて「メモ魔」と化していこうと思う。
この本はその他にもさまざまな記憶術が載っており、記憶力に自信のない方にとてもおすすめの一冊。
ぜひ、手に取ってみてください。