5.12公開 !映画『ライフ・イズ・クライミング!』試写を観て・・
「あっ、ナオヤだ!」
何気なくテレビをつけていたら、20年来の友人ナオヤが出演する映画の紹介をしていた。映画の予告を見ただけでウルっときて即連絡した。「NHK『あさイチ』見たよ。また、voicyラジオにゲスト出演しない?」。
すると、配給会社から映画のサンプルDVD、チラシ、それに、出演者プロフィールや2017年4月から2021年10月までの「中原監督のプロダクションノート(冒険の旅への道のり)」などが載っている作品資料が送られてきた。配給会社の担当者が、「映画を観てからのほうがラジオの対談が盛り上がると思う」と送ってくれたのだ。
その映画は「ライフ・イズ・クライミング」。
全盲のクライマー・コバちゃん(小林幸一郎)と、その相棒のサイト(視覚)ガイド・ナオヤ(鈴木直也)がアメリカでクライミングに挑む姿を描いたドキュメンタリーだ。
何度も目頭熱くなったが、一番最初にウルっとしたのは、バイクに2人乗りしていたナオヤとコバちゃんが「サイコー!」って叫ぶシーンだ。
この映画は他人事ではなく自分事として観れた。
それは、映画の冒頭のシーンは、アメリカの原風景ともいえるアメリカ西部モニュメントバレーから始まったからだ。1996年3月、「大好きなモニュメントバレーを五感を研ぎ澄まして旅してほしい!」と俺は旅行会社を立ち上げた。アメリカ西部国立公園群「グランドサークル」をはじめ、世界70カ国を旅しながら2018年10月まで22年間経営していた。
世界中で隊員(旅のお客さん)と「サイコー!」って叫んだ「永遠の一瞬」が何度もあった。まるで走馬灯のようにいくつものシーンがアタマをよぎった。俺は何度も仲間として旅に同行し、隊員たちと一緒に共鳴、共感、歓喜した。それがナオヤとコバちゃんが「サイコー!」って叫ぶシーンと重なったのだ。だから改めて「人生は感動するためにある!」、そう思えた。
妻は、全盲のクライマー、エリックのカフェテリアの話が一番グッときたらしい。海外で生活していた時に同じような思いをしていたからだ。映画を観たそれぞれが、自分の体験と重ね合わせて心に刺さる場面があるように思う。
コバちゃんとナオヤがクライミングパートナーとなって、ナオヤが地声で次の動きを下から指示する。通常の視覚障害のパラクライミングでは、マイクやヘッドセットを使っているという。そこで、ナオヤと2人で世界選手権4連覇を成し遂げたコバちゃんは言う。
「彼の声の力は凄い大きい。楽しいし、鼓舞してくれる」。
焚火のシーンが好きだ。
ナオヤのクライミングの師匠マイクの言葉に、この映画で伝えたいメッセージが込められているように思った。
この映画は目に見えないもの、信頼関係、友情、愛情、感情・・・感謝。
それを壮大な映像、ひとり一人の表情、言葉で見せてくれる。
人生は美しい。
無限の可能性をもった子供たち、カッコいい大人たちが登場する。
この映画は、人は目的や夢を持つと、こんなにも輝けるんだってことを教えてくれる。
2人が、あの垂直の壁に挑めるのは自分の可能性を信じる力、それにパートナーを信じ切る力があるからだ。
彼ら2人と俺の共通点。
好きなことを貫いていること。旅好き、冒険好き、そして小さな子どもがいること。
この映画を2回観た。1回目は一人で、2回目は仕事から戻った妻と。24歳の長女、22歳の次女には映画館に足を運んでほしい。そして今、3歳の長男が大きくなったら観てほしいと思った。
今年62歳になる俺。
「やったぁー!」「サイコー!」って、
あと何回叫べるかな。
主題歌、MONKEY MAJIKの「Amazing」がメッチャ合う。
それもそのはず、コバちゃんのクライミングに衝撃をうけ、映画をイメージして完成させた楽曲らしい。
あなたにも「Amazing」な人生が待っている。
「人生これからだよ!もっと楽しもう!」そんなふうに思えるんじゃないかな。2人のように気持ちを込めて一歩一歩進み、1日1日を丁寧に生きたい。
主役の2人、コバちゃん、ナオヤとZOOMで繋いで、俺がパーソナリティを務めるvoicyラジオにゲスト出演してもらった。明日、5月1日(月)から5日間、映画のプロモーションを兼ねて放送予定だ。初回から話に引き込まれて話の途中で切れてしまったりしたが、是非、フォローして聴いてほしい。
最後に贈るのは、映画にも登場する世界7大陸の最高峰を制覇した全盲クライマー、エリック・ヴァイエンマイヤーの言葉。全盲になった時に感じた孤独感・孤立感を吐露したシーンがある。
だからこそ、このエリックの言葉が深く胸に刺さった。
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