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2年前のことでした

 このところ、日差しが暖かい日が多くて、心配していた銀杏も見事に紅葉しましたね。   皆様、いかがお過ごしでしょうか?

毎朝マフオと行く公園です。

私事ですが、趣味で書くことをやってみようかなと、一念発起したのは、2年前のことでした。
笑わないで欲しいのですが、今時、ワープロを買いました。
よく水瓶座はITが得意分野のように言われますが、私は、IT音痴です。
ダウンロードとかアップデートとか、だいたい日本語にしてほしいと思っていました。
そして、2年前の12月にワープロで、日記のようなものを書きはじめました。
年も明けて誕生日も近くなった頃、何の気なしにYouTubeで、タロット占いを見ていました。
その頃、私はタロット占いを知ったばかりで、独特の語彙に惹かれて面白いなと思っていました。
そんな中です。   「私のこと見てました?」  と思うようなことを言われて、思わず振り向きました。
最近そういうことって多いじゃないですか。
「あなた去年の暮からやってることあるよね。 それを世に出して! 」と言うのです。
その頃私は現役で働いていましたが、収入のことも「ほら、定期的に入ってくるものあるでしょ」とおっしゃいます。
そんなものないし、何をおっしゃいますか?と思っていたら、年金のこと?そうかもう貰えるんだと、気づきました。
そんなことがあったので、実際その後、けっこうな頻度で、タロット占いを見ていましたが、そのような断定的なことを言われることはありませんでした。  
私の幻聴だったのかも知れないです。


 しかし笑っちゃいますが、そのことがきっかけで、かねてから念願だった本を出すことを、決意しました。
会社ももういいかなって思うようになって、4月に退社して、少ない年金で暮らせるようにいろんなことを、見直しました。
生活はがらりと変わりました。
そして、自費出版とは言え、改稿、改稿を繰り返して、2023年の七夕を持って、校了となりました。
コンビニに原稿をだしにいった帰りに、七夕の準備してるのを見かけました。
うだるような暑い日で、蜃気楼が揺らいでました。
刊行は8月20日でした。

初版本です。

 改稿を繰り返しているうちに、自分で飽きてしまったらどうしようとも思ったのですが、そんなこともなく、刊行できました。
が、しかし、いくら見えない力に導かれたとはいえ、名もない作家の作品が、飛ぶように売れるはずはありません。
日々意気消沈する心に聞いてみました。
「あなたは、この本を出すことで、何がしたかったのか?」と
「それは、今急激に変化していく、世の中で真実を見極めて、自分軸で生きること、愛を持って生きることの大切さを伝えたかったのです」
が、そこにもう一つみんなを驚かせてやりたいという邪念が潜んでいました。
その気持ちが叶うことに何の意味があるのかといえば、一時の承認要求を満たすということです。
もうその時点で他人の評価におもねるという、他人塾でした。
高い授業料でしたが、ひとつ囚われていた感情から解放されました。


 そこからは、ドミノ倒しのように、今までの人生の中で抱いていた価値観が崩れていきました。
noteははじめて10か月になりますが、それも含めてこの2年は、今までの人生の中で心に積もっていたさまざまな思いを、書くことで昇華してきました。
多分30万字位書いています。
どんだけ積もってたの?って感じです。 まあ途中、推し活のこともかいていますが・・・。

 さまざまなハラスメント、多様な精神疾患と、社会の闇も顕著にになってきた昨今です。
長い間、資本主義というお金中心の世の中で、私たちはさまざまな競争を強いられて来ました。
人や物に執着し、依存し、こうあるべきというエゴに囚われてきました。
でもその渦中にいる時には、なかなか気づけませんでした。
私は、この書くことに多分に救われました。
自分の思いを、文章にすることで、改めて自分の立ち位置を、確認できました。
もしかして、この執着も、エゴも取り払ったら、自分には何も残らないのではという恐怖心もありました。
きっかけは、自費出版でした。
その小さな挑戦から始まったのです。
いろんな心配をよそに、次第に心は軽くなって、自由になっていきました。
自分としては、この前の投稿の「君へ」で完結した気がしています。
自分の内面と統合できたと思います。  錯覚かもしれませんが・・・。

 これからは、昔から書きたかった、世の中の片隅で生きてる愛すべき人を描けたら最高です。  な~んて、自分でハードル上げちゃいましたね・・・。
でも生身なので、また何かに囚われちゃうことも、あるかもしれませんが気づいて軌道修正はできるのかなと、思っています。
今後ともよろしくお願いします。

愛しのマフオと散歩行ってきまーす

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