6月10日「パリ郊外でのサプライズ: 夜のホテル探しとドネルケバブ」
PM6:00シャルルドゴール空港に着いた。疲れていたけれども、荷物をしっかり持ち気を引き締めた。案内表示に目を懲らした。パリ北駅行きを探した。切符を買うのも初めてだから、かなり時間はかかった。時刻も遅いことだし、北駅付近は大きい町なので、今からホテルを探す自信はない。ホテル代も高そうだ。迷った末、二つ手前の小さそうな町Bourgetに泊まることにした。
知らない駅に降りた。不安だけれどとにかく歩いた。降りてみたら、活気のある町でたくさんの小さなファーストフードの店があり、労働後のおじさんたちでいっぱいだった。通りを黙々と歩いてホテルを探した。勇気を出して入った最初のホテルは満室だった。がっかりして次へ向かって歩いていたら、咳が出て吐きそうになった。緊張と車の排気ガスのせいかと思う。夜8時過ぎだし、今日泊まるところはまだ決まっていない。やけくそだ。通りすがりのおばちゃんに「Je chercher hotel.」とあやしいフランス語で聞いてみた。おばちゃんは、親切に通りの向こうを指さして「ああ○○ね。(ホテルの名前らしい)ここをもうちょっと行くとあるよ。こっちだよ。こっちだからね。」(たぶんそう言った)と言うから、お礼を言ってそちらへ向かった。見つけた。そこは三つ星のホテルで65ユーロだ。仕方がない。もう遅いし、はじめから安宿を探すのはあきらめて、そこへ落ち着いた。
シャワーを浴びて、10時頃食べ物を探しに外に出た。愛想なしだが人のよいおじさんのドネルケバブ(大きなパニーニの中に削いだ羊のローストと野菜とフライドポテトが山ほど入っていてチリソースとサワークリームの味付け)は、とてもおいしかった。
ちょっと蒸し暑かったけれどシーツにくるまって眠った。時々目が覚めてまた不安になった。行き当たりばったりの旅で心配だったから、一晩心地よく眠らせてくれたその部屋に感謝した。
6月10日 パリ郊外Bourget…宿65€ Kiriod