「七騎落(しちきおち)」 その4
能楽協会主催「日本全国 能楽キャラバン!in 神奈川」公演として、2022年1月5日(水)、鎌倉芸術館小ホールにて、源平合戦の最中に生まれた親子のドラマに焦点を当てた名作、「七騎落【しちきおち/Shichikiochi】」を上演致します。主従の恩愛、親子の情愛に揺れ動く、主役の土肥実平の心情。親子の今生の別れと予期せぬ再会。そして祝宴の舞と、場面が移り変わる様を想像して楽しむ曲となっております。また和田義盛が源氏方につく場面も描かれ、源氏方旗揚げのきっかけもつかめます。
狂言は、石橋山の合戦を語る名曲、「文蔵」を野村萬斎師に演じて頂きます。冒頭は古典芸能解説者、葛西聖司氏に見どころの解説をして頂きます。 能には、前方スクリーンにて現代語訳を投影しまして、より理解を深めることの出来る公演となっております。
というわけで、稀曲「七騎落」の解説をお話ししていきます!
④ 七騎落 4
陸に上がり頼朝と再開を果たした和田義盛は実平に向かって「そう言えば御子息の遠平はどうしました?」と尋ねると、実平は「訳あって陸に残してきました」と答えた。
すると義盛は「さっき私を騙したので言わずにいました。実平に引出物があるんです」と言って船底から遠平を実平の目の前に連れてきた。
実平は驚き「これは夢か」と遠平に駆け寄り、再開の涙に咽ぶのだった。
(写真は遠平を連れてくる義盛)
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◇公益財団法人鎌倉能舞台HP http://www.nohbutai.com/
◇【日本全国能楽キャラバン! in 神奈川】「七騎落」 父子の愛―石橋山のドラマ~頼朝の旗揚げ~
◆日時 2022年1月5日(水)14時開演
◆開場 鎌倉芸術館小ホール(神奈川県鎌倉市大船6-1-2)
◆入場料 5000円(全席指定席)
◆演目
講演「父子の愛-石橋山のドラマ」 解説 葛西聖司
狂言「文蔵(ぶんぞう)」 シテ 野村萬斎
能「七騎落(しちきおち)」 シテ 観世喜正/地頭 中森貫太
○チケット申し込みフォーム http://www.nohbutai.com/ticket/ticket.htm
○eプラス https://eplus.jp/sf/detail/3491600001-P0030001
◆能楽キャラバン㏋ https://www.nohgaku.or.jp/caravan2021/performance/detail/20220105_kanagawa?s=09