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「東大に行かなきゃ」がうつ病に
こんにちは、はじめまして。中森そらです。僕のnoteを読んでくださりありがとうございます。こんなやつもいるんだな、とだけでも思ってくれたらありがたいです。
僕がうつ病になった経緯は以前、3つに分けて書いたのですが、
①頭痛発症〜誕生日に廃人完成する
②脱廃人〜自殺のために10万をドブに捨てる
③精神科の先生に出会う〜いま現在
なんというか、うつになってしまった根本的な理由みたいなものを考えて見たところ、「東大に行ったこと」が絡んでいるな、と思いました
努力マシーン
中学校は兄に倣い、地元のものではなく受験をし中高一貫の私立の中学に行きました。兄はそこで学年一位をバンバン取っていたために、親から、学校の先生から、「兄は頭いいけど、弟は微妙だな」と思われるのが嫌で、最初のテストはかなり頑張りました。その後はだんだんと一位をとることが当たり前になっていき、「努力するのが当たり前、努力しないのはダサい」という価値観が自分の身に染み付いてきて、中学三年間にかけて「努力マシーン」なる人間が完成されていきました。自分の中でのルールならまだ良かったのですが、正直なところ他人に対しても「努力しないのはダサい」という価値観で見ていたので、非常に質が悪いものでした。
ちなみに部活は1、2年生の時はバスケ部、3年生の時は陸上部でした。そこでもサボったことなど一度もなく、普通の顔してサボっている同級生を心の中では見下していた、今となってはイヤなやつでした。
高校での部活
高校に入り、全国大会にも出場するような和太鼓部に入りました。その部は、中学では成績が良かった人も、入るとズンっと成績が悪くなると言われていた大変な部活で、よく先生に「部活一筋にはなるな」と釘を刺されていました。さらには今振り返るとかなりブラック部活というか、一年生の時期の半分は、ほぼ毎日先輩から罵倒されるというところでした。ただ一度入ったからには辞めてしまっては「あ、アイツ和太鼓部辞めたんだ」と思われるのが怖くて、その恐怖心で続けられていました。
しかし、2年生になり、自分達が一年生に指導(拷問?)する側になり、今まで一緒に頑張ってきた同期達が一年生に理不尽に怒ったりしているのを見てはじめて、自分がいじめる側の立場の人間になった時にはじめて、このまま続けるのがとても怖くなってしまいました。こんな理不尽な仕打ちを人間にすることに慣れてしまう、これを異常だと思わなくなってしまったら、本当に人として何か、心の中でピカっとまだ光っている大事な何かが失われてしまうのではないか、という漠然とした絶望感なるものがありました。
それを一度感じてしまったら、練習どころじゃありません。頭の中はその絶望感に支配され、授業中すらもそのことが身体ごと包み込みます。同期からも「様子がおかしい」と思われ、「大丈夫か」と声をかけられたり、励まされることが増えました。
部活を去り、その代わりとして東大受験
しかし、元の自分に戻ることは無い、もう限界でした。自分は半ば爆発的にというか、一瞬のうちにかなりの人に多くの迷惑をかけながら、その部活を去りました。
そうして帰宅部となってしまった僕は、未だに「努力するのが当たり前、努力しないのはダサい」という「努力マシーン」のままだったので、部活に代わる何か「努力するもの」を見つけなければなりません。とりあえずなにか努力するものを、他のクラスメイトと同じくらい努力できるものを見つけなければ「ダサい」人間になってしまうので、東大に行きたいわけでは全然ないけど、周りの大人たちによく「東大とかは興味ないの?」と言われていたので、単なる努力するためのものとして、東大受験を選んでみました。
この東大受験の過程でも、「努力はエラい」なる価値観を持つ「努力マシーン」が一年半くらいかけてさらに熟成されていきました。
そんで、なんやかんやありつつ無事合格した時、嬉しさよりも、今までの生き方はまちがってなかったんだ、という安心感のようなものがありました。
努力マシーン、うつ病に
そうして「努力マシーン」としての自信を得て生きてきた僕ですが、2021年11月、うつ病を発症しました。2日に一回ジムで筋トレをし、食事は自炊でタンパク質の多いものを摂っていた自分がなんで?と思いました。
振り返って見ると、僕は「平均で5時間くらいの睡眠で生活を回せる」という感覚があり、それに基づいて「夜中の1時前に寝るのは甘え、それまで勉強」という生活をしていました。土曜日とかの休みは7.8時間、またはそれ以上寝ていたので、睡眠に関しても充分だと思っていたのですが、そんな生活の中、睡眠負債という見えないダメージが確実に身体に積み重なっていたようです。(このことは主治医の先生と話して初めて気付きました。)
今後どうしよう
うつになり、今まで「努力マシーン」「サボりは甘え」なる価値観で生きてきた自分に、スポンとまんまるのキレイな穴が空いた感覚です。ここからどういう新しい価値観、コンパスで生きていけばいいのか、正直まだよくわかりません。わかりませんが、とりあえず今日は寝る前に好きなチャイティラテを作って飲もうと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。何か一つでも、反面教師になっただとか、なんとか感想を持っていただけただけでも僕の中ではとても嬉しいことです。あなたの明日の心が軽くなるように、祈っております。
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