道徳マップで、子ども達の主体性を高める

「道徳マップって、道徳以外にも使えますよね?」

と、セミナーでも、小学校で職員研修をした時でもいただく質問です。
実際にその通りで、道徳マップは道徳授業以外にも見通しを立てるのに効果的なフレームワークです。

「道徳マップって、子ども達にも使えますよね?」

と質問されることもありますが、答えはもちろん「イエス」です。
実際に、道徳マップを授業で用いている先生もいます。

この記事では、子ども達が道徳マップを使うメリットについて書きました。


子ども達に道徳マップが使えるのか?

道徳マップは、誰にでも使えるように開発しましたから、もちろん可能です。

ただ、発達段階や子ども達の力量によっては、書くことに難しさを感じる子どももいるでしょう。ですが、授業者が、「子ども達にどのように使って欲しいか?」を明確にして、「子ども達に書いて欲しい道徳マップ」を目の前で実際にやってみせることで、小学生でも十分可能です。

もちろん、子ども達に伝える前に、10枚以上自分で書いておきたいですね。自分が使った事がないものを子ども達に教えることは、できません。

特に大切なのは「上手く書けない」を自分で実感することです。自分が上手く書けない経験があるからこそ、子ども達に書かせたい項目は何か?こちらで決めた方が良い項目は何か?が明確になります。

冒頭で紹介したYushiさんの記事にあるように、子ども達が使いやすくするために道徳マップの項目をアレンジするのは、アリです。

子ども達が道徳マップを使うメリット

子ども達が道徳マップを使うメリットは、色々ありますが、以下の3つがあります。

・自分で見通しを立てる力を育む
・子ども達の主体性が高まる
・高い成果を得られる

先生が言ったことをやる、言われなかったことはやらない、と「指示されたことを行動する」だけでは、子ども達の主体性は高まりません。ですが、「自分で考えて行動しましょう」と言ったって、具体的な手法を伝えなければできるようにはなりません。これは子どもだけでなく大人も同じですよね。

道徳マップを子ども達が書くというのは、自分で考えて行動する力を育むことになります。

人は、見通しが持てないことは、行動できません。行動するためには、少し先の未来のイメージが必要です。道徳マップを書くことで、イメージする力を高めることができますからね。

子ども達が道徳マップを書く対象

子ども達が道徳マップを書く時にオススメなのが、特別活動や学級活動です。

例えば、お楽しみ会で何をやるのか?どのように進めるか?を道徳マップで行うのなら、「内容項目」を「目的」に、「ねらい」を「目標」にして、「終末発問」
を「お楽しみ会当日」にして、それまでにやることを各「発問」に埋めていく。「目的」と「お楽しみ会当日」だけクラス全体で統一して、それ以外を子ども達が行う、というのも良いですよね。

同じように発表会もありますし、日々の勉強や運動にも活用可能です。

指示だけでは子ども達の主体性は育ちません。具体的な手法を示すことで、自分で考えて行動する力が身につきます。道徳マップは、その第一歩を後押しします。

道徳マップは、道徳以外にも、教員以外にも活用可能ですから、ぜひお試しくださいね。

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