結果よりもプロセスに着目する「Why」が熱心なファンを生み出す!
私は本が好きです。たくさんのことが学べることはもちろん、まず会えない人から学べることが嬉しいんです。書店によく立ち寄り、つい本を衝動買いしてしまいます。
この購入した本はいわば結果です。著者が一生懸命に書き記した結果が本になったのです。
私たちは何か買い物をすると、ほとんどの物が結果です。途中経過なものはまずありません。作りかけのカバン、作り途中の服など。まあ、あるはずがないですよね。そして、その途中経過であるプロセスは自分から動かないと見る機会がありません。
ぼくはブランドの「PORTER」が好きです。「小銭入れ」や「カードケース」「ビジネスバッグ」はPORTERのものを使っています。そして、YouTubeに職人が作っているところの動画が投稿されています。それが結構再生されていて、11万再生を上回っています。
意外とプロセスってみんなが気になるものです。
なので、何か活動をするのならプロセスをアウトプットしたほうがいいんです。ファンとの絆を深めるのに打ってつけなんですよね。
熱心なファンを生み出す「Why」
プロセスにおいて大切なのは、「What」でも「How」でもなく、どのような哲学とこだわりをもってそこに至ったのかという「Why」です。一貫した「Why」が、熱心なファンを生み出します。
「Why 」なぜそれにしたのか。なぜそれを作ったのか。なぜその選択をしたのか。なぜそこに至ったのか?一貫した様々な「なぜ」がファンは知りたいんです。
だから「なぜ」をアウトプットします。読者は「なぜ」を読みたいんです。どうしてそうなったのかを読むと読者は作り手の熱量を受け取ります。作り手の気持ちがこもるのがWhyの良さです。
「What」と「How」はどうなの?
Whatは「何をつくったか」など事実がきます。Howは「どのようにしてつくったのか」など手段がくる。ここに気持ちは含まれません。そこに気持ちを感じさせると、必ずWhyになるんです。これは作り手がインタビューをされているところをイメージするとわかりやすいと思います。
記者「あなたは何をつくったのですか?(What)」
作り手「このバッグをつくりました!」
記者「ほーすごいですね!なぜこのバッグを作ろうと思ったのですか?(Why)」
作り手「バッグは毎日使っていると、1年くらいで壊れてきます。個人差はあると思いますが2〜3年くらいで買い替える人が多いんですよ。だから、どうしたらずーっと使えるバッグをつくれるんだろう?とずっと考えていました。そこでふと思いついたんです。傷んできたパーツを交換することができれば、ずっとこのバッグを使い続けることができるんじゃないか?と。なので実際につくりました!」
記者「なるほど!そのパーツはどのようにして取り替えられるのですか?(How)」
作り手「ネットでパーツを販売しています!取り替え方はYouTubeでアップしてます。その動画を見てご自身で取り替えられるんですよ!なので値段も抑えることができました!」
記者「すごい発想ですね!なぜネットだけで販売しているのですか?やっぱりコスト削減のためなのでしょうか?(Why)」
作り手「そうですね。やっぱり価格を抑えたい気持ちは強いですね!せっかくずっと使えるバッグなのにパーツが高いと、使い続けたくなくなる人もいる。そう思ったんです!」
どうでしょう?
Whyの質問の回答にはその人の想いがのってますよね。WhatやHowには事実ですが、気持ちはのっていません。『こういう想いなんだろうな?」と予想はできますが、そこで止まってしまいます。
現代の人は気持ちに飢えているのでしょうか?人とつながれる。共感できることの価値がものすごく高いと思います。YouTubeの投げ銭システムがまさにそうですね!
こういった需要がSNSの普及にともない増えてきた気がします。だからWhyが刺さるのかなと私は考えます。