見出し画像

古代から、卑弥呼、倭の五王までの整理(NHKスペシャル古代史ミステリー より)

昨日昨年度の仕事はほぼ終了でようやく一息ついたので、昨日投稿の古代史ミステリー 第2集 ヤマト王権 空白の世紀からの議論が熱いので有史以前からざっとメモします。
先日のNHKスペシャルのラオスのクレーターは80万年前で、流石に現生人類が誕生する前で、ジャワ原人しか影響は受けていないはすです。現生人類が誕生したのは20万年前、アフリカを出たのは10万年前って感じですかね。
https://toyokeizai.net/articles/-/709912 )

ただ、その後実際に文明っぽいのを建設するのはウルクの都市文明が7000年前(BC5000年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%AF_(%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2)が一番最初と習いました。ちなみに青森の三内丸山遺跡やエジプト文明が五千年前あたり。

実は個人的には鬼界カルデラの爆発 7300年前(BC 5300)
https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/20220428/ は日本だけでなくて、世界の寒冷化にも影響与え、その寒冷化が稲作や都市文明と関係あるかなという気がしています。当然一番被害にあったのは西日本で、爆発直後は西日本は壊滅的な状態だったでしょう。それもあって、縄文時代後半は東日本のほうが人口は多くなっているのかなと思います。

ただ、それが弥生時代の始まりというわけでもなく、徐々に西日本の人口も戻って行ってもいいはずですよね。そもそも弥生時代はBC1000年からということで、随分あとです(https://www.teikokushoin.co.jp/faq/detail/938/ )。稲作が入ってきたのはその頃で、春秋戦国時代に大陸からの難民が増えたからという理解ですがどうでしょうか。

先史時代は大陸と日本との交流はその後よりも多かったという印象です。ただし、不思議なのは、アボリジニがオーストラリアに到達するのもすごいと思うんですが、遣唐使船があれだけ沈没しまくっているのに、よくこの時期羅針盤もなくて航海術も未発達で往来ができるなあと思います。

NHKスペシャル 古代史ミステリー 第1集 邪馬台国の謎に迫る。
この番組の最大の意義は、魏とどうやって交渉できたのか?と狗奴国をどうやって圧倒したのかだと思います。実は邪馬台国が九州でもその話の結論は変わらないです。
交流が頻繁だったという前提だと、弥生時代と古墳時代の境に卑弥呼が活躍するわけで、親魏倭王の称号をもらったのは238年孫権はまだ健在で、曹丕と争っている状況、その二国の係争に乗じて漁夫の利を得るというのは理解できます。
また、狗奴国の象徴を後方工方墳として勢力図を見るというのは画期的で、それが前方後円墳にとって変わることで勢力図の変化を見ています。実際に前方後円墳が東日本にも広まって行ったことが示されています。狗奴国が顔に刺青をする人とすると、縄文人の系統っていうことでしょうかね。

問題は倭の五王の記述がある421年まで、卑弥呼から全く交流がないこと。このどこまで埋められるかが、以下の第2集に期待してたことです。
https://www.rekishijin.com/19640
NHKスペシャル 古代史ミステリー 第2集 ヤマト王権 空白の世紀の目玉の一つが、4世紀後半の奈良の富雄丸山古墳の盾型銅鏡と2mの巨大な蛇行鉄剣の発見ですね。当然、この鉄剣をつくるためのノウハウが4世紀に日本に蓄積されたはずです。ただし、4世紀の前半の史実については番組でも触れられてないです。騒乱でよっぽどゴタゴタしていたのかなあと。

基本は西日本は大陸の戦乱の避難民も多く、技術が伝播されてそこで東日本との優位性が生まれたことでしょう。また、第1集の卑弥呼からの伝統で、中国の内乱に乗じて交渉力を高めて、外交を有利にしようとしていることも伺えます。

また鉄が最大の目的だったようですが、朝鮮半島にも勢力を伸ばし、韓国で日本由来の前方後円墳まで発見されています。410年あたりには高句麗の広開土王に大敗するわけですが、その最大の原因の馬を逆に日本に輸入。そして日本で飼育するようになり、大陸からの技術を日本で更に改良した結果、480年あたりには日本のほうが勝利し、その後白村江で668年にでボコボコにされるまでは、朝鮮半島でもプレゼンスを保っているようです。日本人的には感動的ですね。ただ、仏教中心に朝鮮半島の文化はむしろ日本に輸出されるながれです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?