東京
東京だりぃーやべー!!
身体が重くいつまででも寝ていられる。
外を眺めていると明るくなったり暗くなったり。雲が分厚く、雨ではないが晴れでもない。
気圧も上がったり下がったりのようで、ダルいのは気圧のせいか?
旅行の時の元気さはどこにいった?!やはり時間的制約にわたしは突き動かされる人間らしい。
大阪のホテルで起床後、ホテルに温泉がついていたため朝のサウナをキメるところから始まった。外気浴をしているとポツリポツリと雨が降ってきた。おいおい今日は散々歩く予定があるのにマジかよと思いながら、外にいるのも何なので内風呂に浸かり消化不良な感じで浴場を後にする。まぁ安いホテルで快適な入浴体験を期待してはいけない。
部屋に戻り勢いを増す雨を睨みながら、その日の旅程や移動手段をGoogleマップで復習する。
10時
大阪中之島美術館(10時開館)
12時
こども本の森中之島
14時
京都駅
14時半
京都市京セラ美術館(18時閉館)
16時
京都中央信用金庫旧厚生センター(BRIAN ENO AMBIENT KYOTO)(20時閉館)
17時〜24時
アキ時間
なんか微妙に夕方空いてしまうんだけど大抵の施設は夕方には閉まっちゃうからブライアンイーノ展の20時まで開いてるのをうまく活用したいなぁ、とは思いつつ取り敢えず行くしかねぇのでホテルを出発。
ホテルを出ると雨が止んでいた!!
だったらさぁ、歩きます。中之島美術館まで!
友達からホテルから中之島美術館歩いていけるよと聞いていたので、余裕かと思って調べたら徒歩50分コースだった。おい!
「歩いていけるよ」のレベル感が違ぇ!
せいぜい20分圏内のことを指すだろ!
まぁ、時間もあるので、大阪を歩いて街を知るという意味では最高のコースかもしれない。
梅田から中之島を目指す。
前日にHISASHI TVを観ながら知った、GLAYが「UNITY LOOTS FAMILY AWAY」という20年前のアルバムのツアーをやるらしい。20年前に毎日聞いていたアルバムだ。何を今更というなかれ、このアルバムは当時作ったもののツアーをやらなかった経緯があり、20年の成長を遂げた今のGLAYで満を辞して今回実行するとのこと。素晴らしいなぁ、行きたいなぁ。
この「UNITY LOOTS FAMILY AWAY」を聴きながら中之島を目指す!
美味しいと聞いていたラーメン屋は当然のごとく開店前、何か食べたいなぁと思いながら、ホテル周りの寝静まった歓楽街を抜け、駅前の大ヴォリュームの建物群を尻目に歩いていく。商業施設、外資系ホテル、建設中の建物がいつまでも視界に入りながら、Googleマップを参考に足をすすめる。荷物が大きく、肩が痛くてめんどくさい。荷物小さい派が荷物大きくすると碌なことにならない。旅行者が多いなぁ。そんなこんなで中之島美術館はあっという間に着いてしまった。経路にもよると思うが何となく殺風景なシーンに浮かぶ真っ黒いボックスにワクワクしながら橋を渡り、予定を30分ほど過ぎて到着。2階出入り口か、1階メインエントランスか、迷いつつ、外周を回るか、いや肩が痛いので一回入ってしまおうとメインエントランスから入場。静かで、ショップもまだ開いていないようなガラリとした空間に、ロッカールームを探す。レストランもあるなぁ。大きめのロッカーに大きな荷物を押込み、2000円だけ持って展示を目指す。話題の大きな吹き抜けは一度に把握しきれないほど巨大で、エスカレーター、各階の突出した床、トップライト、ブリッジ、そういった要素が施設内の各機能に期待を持たせている。内装はシルバーのルーバー材で統一されていて情報が整理されている。かなりスマートだ。
展示は岡本太郎展をやっていた。大阪をテーマにした別の展示もあったが、いまいち全貌がわからなかったため迷わず岡本太郎展へ。パリ時代の若き芸術家時代から、よく知る「岡本太郎」の画風にいたるまでの作品が順を追って展示されており、またパリの古い家屋の廃材から発掘された、岡本太郎が世に出さなかった作品と思われる絵画も展示されており、己の芸術を立脚するまでの試行錯誤が垣間見れた。
一眼見れば岡本太郎とわかる作品への到達をみて震えるものがあったし、多岐にわたる活動の広さ、そして共通して伝えようとするメッセージやその熱量に私はかなり力をもらった。そうだそれを思い出してがんばれ中井!
てな感じで展示を回っていくと太陽の塔に関する展示になった。丹下健三率いる建築チームが提案した、合理的で機能的な建築システムに対して、それを突き破りそして一見意味不明な巨大な塔をドーンと置き合理性と非合理性を対決させてそこに生まれたカオスから芸術がビッグバンを起こす的な事らしい。まぁ聞いたことはあったが改めて見るとそれが実現しちゃってるのがめちゃくちゃ面白い。
ん?太陽の塔?太陽の塔って大阪にあるんじゃなかった?とその場でGoogleマップしてみると、そりゃそう、大阪の万博記念公園にある。ちょっと遠い。モノレールとか乗る。これだ!これが探し求めていた行き先だ。おいおい大阪のやつら太陽の塔わすれとるでー!わいは太陽の塔見たことないでー!
ということで旅程を以下に変更。
12時
大阪中之島美術館 発
12時30分
こども本の森中之島
14時
万博記念公園
15時30分
京都入
16時
京都市京セラ美術館
18時
京都中央信用金庫旧厚生センター(BRIAN ENO AMBIENT KYOTO)
19時
夕食
20時
バス待合ラウンジで休憩
このギチギチにスケジュールが詰まっている感じ最高だ。こうして岡本太郎展に寄ったことによって最高の大阪京都(非宿泊)旅を満喫することができた。そして日中はほとんど何も食べなかった。GODIVAのフラペチーノを飲んだくらいだ。不思議と空腹感も感じず、行き先がはっきりしている冒険をただただ楽しんでいた。ラーメン二郎京都店を加えるアイデアが19時頃に浮かんだが、そこから行くにはちょっと遠くいし疲れ過ぎているので断念。荷物が無かったら行っていた。
既にそこにある目標に向かって足をすすめるのは体力は使うにしろとても楽で楽しいものである。