内気な管理職が部下と円滑にコミュニケーションを取るための4つのコツ
こんにちは、中小企業の経営者や人事担当者の皆さま。
内向的な性格の管理職にとって、部下とのコミュニケーションは大きな課題となることが多いですよね。
私のもとにカウンセリングにお越しになる方でも、管理職だけど朝礼が苦手、会議の司会やプレゼンが苦手、1on1ミーティングで何を喋ったらいいかわからないなど、性格的にコミュニケーションが苦手なんだという方が多くお越しになります。
しかし、性格を無理に変えずに、自然体でコミュニケーションを取ることができる方法があります。
今回は、内気な管理職が部下との普段のコミュニケーションを円滑にするための4つのコツについてお話しします。
コツ1. ムードメーカーが作る雰囲気の中に混ざる
なぜ効果的なのか?
職場には、自然と周囲を和ませるムードメーカーはいませんか?
彼らが作り出すリラックスした雰囲気に混ざることで、内気な管理職も自然にコミュニケーションを取ることができます。
ムードメーカーの存在は、管理職と部下の距離を縮める絶好の機会です。
自分がテレビの司会者のように場を回さなくても、場を回してくれる人に巻き込まれるというのはいかがでしょうか?
実践方法
ムードメーカーが中心となっているカジュアルな会話やチーム活動に積極的に参加しましょう。
例えば、ランチタイムの雑談やチームビルディング活動などに参加することで、リラックスした雰囲気の中で部下と自然にコミュニケーションを取ることができます。
コツ2. 無理に自分を変えずに、内気でも他の能力や頑張りでキャリアアップできるお手本になること
なぜ効果的なのか?
内気な性格を無理に変えるのではなく、自分の強みや頑張りを活かしてキャリアアップしてきた姿を部下に示すことは、信頼と尊敬を得るための重要なポイントです。
内気な管理職が自らの成功体験を共有することで、部下にとっても励みとなります。
コミュニケーションは部下になりますが、管理職が全てコミュニケーション上手である必要はありません。
強みを活かし、苦手な部分をどう補うかということが部下にとってはロールモデルや希望になるのです。
実践方法
自分がどのように努力して現在のポジションにたどり着いたのかを部下に話す機会を作りましょう。
例えば、チームミーティングで、自分のキャリアのストーリーや成功体験を共有することができます。
必要な人には1on1で情報提供としてお話することも良いでしょう。
これにより、部下は「自分もできる」と感じ、モチベーションが向上します。
もちろん、苦手な部分をどう補うかという視点も含めて。
コツ3. 自ら話すより、聴くことのできる管理職になること
なぜ効果的なのか?
内気な管理職にとって、話すことが苦手でも、聴くことが得意な場合があります。
部下の話をしっかりと聴き、理解することで、信頼関係を築くことができます。
聴き上手な管理職は、部下にとって頼りになる存在となり、コミュニケーションがスムーズになります。
部下が上司を信頼するのは、上司が自分を理解してくれたと感じることが重要な前提条件なのです。
実践方法
部下の話を聴く姿勢を大切にしましょう。具体的には、以下のポイントに注意してみてください:
部下が話しているときには、目を見てうなずきながら聴く。
部下の話を遮らず、最後まで聴ききる。
部下の意見や感情に対して共感を示す。
コツ4. コミュニケーションが苦手なことを開示してサポートを得ること
なぜ効果的なのか?
内気な性格を無理に隠すのではなく、率直にコミュニケーションが苦手であることを開示することで、部下や同僚からの理解とサポートを得やすくなります。
これにより、プレッシャーが軽減され、自然体でのコミュニケーションが促進されます。
また、管理職が全ての役割を担う必要はありませんので、2番手リーダーが補ってくれるようになると、管理職が1人で全てを抱える組織としての脆弱性が改善され、良いチーム運営にも繋がります。
実践方法
ミーティングやカジュアルな場面で、自分が内気であることやコミュニケーションが苦手であることを率直に話してみましょう。
これにより、部下からの理解を得られ、助け合いの精神が育まれます。
例えば、「私は少し内気なので、皆さんのサポートをお願いしたい」といった形で伝えることができます。
部下は上司のサポートを通じてチームへのコミットメントを高め、成長の機会を得ることにもなるでしょう。
最後に
内気な管理職が部下と円滑にコミュニケーションを取るためには、無理に自分を変える必要はありません。
ムードメーカーが作る雰囲気に混ざる、自分の強みや努力でキャリアアップの姿を示す、そして部下の話をしっかりと聴き、サポートを得ることで、効果的にコミュニケーションを取ることができます。
これらのコツを実践することで、内気な管理職でも部下と強固な信頼関係を築き、職場の生産性を向上させることができるでしょう。
皆さんの職場が、全員が安心して働ける場所になるよう、ぜひ今日から取り組んでみてください。
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【私について】
株式会社EAPサポート喜び
代表取締役 中井裕規(なかいゆうき)
国際EAPコンサルタント(CEAP-International)
精神保健福祉士、公認心理師、産業カウンセラー、健康経営アドバイザー
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了
大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業し、職場改善と男性育休の推進を目指すEAP会社を設立。
職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として法人コンサルティング、企業研修、職場カウンセリングなどを行ない、0次~2次予防を中心にはたらく人と企業のwell-being向上に取組む。
EAP会社等10社の法人向けメンタルヘルスサービスの新規事業立ち上げにも参画。
双子の男の子を育児し、育児を通して人生を豊かにするために多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。
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