12月10日（日記）あと2冊

晴れ

午前中、読書と執筆と瞑想とNote。
午後は、だらだらとYouTubeとNetflixを見る。

既刊の池田晶子さんの著作（約30冊）を読んでいるが、とうとう残り二冊になってしまう。全部読み終えたら、今度は出版順に読んでいく予定だが、やはり未収録原稿を含めて、誰か全集を作って欲しい・・・少しお高くてもいいから。

池田さんの本を読んでいて思うのは、もっと早く哲学の本を手にしていたらということかもしれない。池田さんがよく言う、「自分の頭で考えること」。それは、まあ人並みにやってきたが、「知ること」の論理的正しさを、理解していなかった。もっと早く、その価値と意味を知っていれば、それが悔やまれる。

たぶん、「あんまり勉強しすぎると、小説が書けなくなるぞ」という、吉本隆明さんが、娘の吉本ばななさんに向けた言葉が頭をよぎったのかもしれない。しかし、それは誤解だった。それは天賦の才能を得た者に対する言葉だったのだ。

私のような才能がないものは、勉強しないといけない。それは努力という言葉とも違う。才能の有無は関係なく、自分の人生の目的を自覚した時から、人は、それに沿うように生きなければならない。全力を尽くして。それは、ただの生きる覚悟の問題だ。

あと、２冊。拝むような気持ちで池田さんの著作を読んでいきたい。そして、そんな思いを読者に抱かせるように創作者になれたらと思う。

弱き日を　浴びる冬草　目にしみて

考える人―口伝(オラクル)西洋哲学史 (中公文庫)

救世主にはなれなくて