言の葉 舞い散る桜によせて(詩)
言葉とさよならしたのはいつだろう
かけがえがなかった自分の言葉
発した言葉がすべてが自分自身だった
捨てられて
さらされた言葉の終わりに
ずっと断末魔の悲鳴を聞いていた
今日桜の花が散る
花びらが舞って舞う
失われた言葉のように
散るよりも散らせたかのように
言葉ははらはらと舞って
誰かの心の池に舞い落ちた
言葉が別れをつげてきたのはいつだろう
それはいつでも他人の言葉
言葉のすべては他人のものだった
笑われて無視された
ありふれた言葉の始まりに
言葉自身のため息を