神名式(『大和葛城宝山記』篇)
【凡例】
※「・」は神について、「:」はものについて。
※明らかに本地と断定できるものには【】をつけた。
『大和葛城宝山記』神名式
神祇
・水→天地
・大水→神聖=常住慈悲神王=違細(ヴィシュヌ)
・常住慈悲神王の臍中の千葉金色の妙宝蓮華→梵天王
・梵天王→八子=天神(天帝の祖神)
大日本州造化の神
・伊弉諾尊・伊弉冊尊=大自在天王
地神六合の大宗
・大日孁貴尊(日神)=【大毘盧舎那如来】=【智慧月光】
・天津彦彦火瓊瓊杵尊=言魔神=杵独王
大和国葛の上下に坐す神祇
・豊布都霊神=武雷尊=法起王=熊野権現
・一言主神=飛行夜叉神(所変)=孔雀王
・神聖=常住慈悲神王=尸棄大梵天王=天御中主尊 @大梵天宮
・常住慈悲の神主=【大慈大悲観世音】
:天御量柱=天瓊戈=天逆戈=杵独王の矛=常住慈悲心王の柱
水大の元始
・水→道
・霊物(葦牙の如し)→神聖=天神=大梵天王=尸棄大梵天王
・霊物=天瓊玉戈=金剛の宝杵=天御量柱=国量柱=常住慈悲心王の柱=心柱
・天瓊玉戈→天地人民、東西南北、日月星辰、山川草木
・心柱=独古三昧耶形=金剛の宝杵=独一法身の智劍
・独古→栗柄→明王→八大龍王
・龍神=八咫烏
大八洲中国の神の座処
・吼雀王=一言主
・日の子=伊弉諾尊、月の子=伊奘冊尊
:独鈷→天瓊玉戈=天逆矛=魔反戈=金剛宝劔=天御量柱=国御量柱=常住の心柱
=忌柱=心蓮
【参考文献】
・大隅和雄校注『中世神道論 日本思想体系 19』(岩波書店、1977 年)
『大和葛城宝山記』