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クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』を読んで✨

2024年7月27日。note界のヌル禁女王、クロサキナオさんの書籍が出版されました。



クロサキナオさんといえば、IT関連の会社経営のかたわら、noteに参入し、note開始後約1年で1万人を超えるフォロワー、100名を超えるメンバーシップを運営するnoteの女王。

kindle電子書籍7冊を出版されていますが、ペーパーバック版での出版となると初の試みです。

本書は、発売開始直後から女性史ベストセラー1位にランクインしており、note界およびX界隈でも、その発売が話題になっているところかと思います。


ナオちゃま、本当におめでとうございます🥹💕

今回、私も早速書籍を購入して拝読させていただきました。

微力ながらも、書籍の感想を綴ってみたいと思います。



・女傑クロサキナオ


まず何と言っても驚いたのは、ナオさんの並外れたサバイバル力について。

正直、普通の人であれば心折れてしまいそうな事態に何度も遭遇している。

それでも、決して道を切り拓くことを諦めない。

歩みを止めることなく、文字通り「必死」でここまで進んできた。

そんなナオさんの覚悟が垣間見える一冊でした。

詳しくは本の方を読んでいただきたいのですが、少しだけ伝説になりそうなエピソードをご紹介しましょう。



・起業にいたるまで


新卒でIT企業に就職したナオさんは、独立した先輩に引き抜かれる形で、社会人2年目にして新会社に転職。

ところが、転職したのも束の間、社長となった先輩が、お金の扱いについて豹変。

指摘したナオさんとの意見のくい違いにより、ナオさんは電撃退職を余儀なくされます。

突如として放り出されたナオさん、もちろんそのままでいるわけがありません。

なんと会社を辞めることになったその日に、新たな事務所となる物件を押さえ、起業を決意します。

ナオさんいわく、「善は急げ」。痺れますね。



・経営者として


ナオさんは起業を決意してすぐ、取引先でつてのある方を必死に周り、必要な一通りの商材や決済関連などの装備を揃えます。


「ショット(単発)の売り上げだけでなく、ストック(継続)重視でいきたい」

クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』


ストック商材重視のもと、前の会社で却下され続けて来た「新しい事」にも積極的にチャレンジする姿勢で挑みます。

起業して半年後には、既に法人として稼働し、毎月2回のセミナーを行い、徐々にクライアントを獲得。

パートナー企業とのご縁にも恵まれます。

業務は拡大路線へと向かい、優秀な人材等が集い始めます。


付き合いをするなら「いい人」としていくべきだね。

もちろん、そんな人ばかりじゃなかったけど、協力してくれる人が味方につく。という背景は本当に励みになるし一気に状況を変えてくれる事もある。

クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』



・試行錯誤


徐々に発展の追い風を感じていくものの、人間関係の調整も大変。

会社を運営していくと、どうしても最初の理想通りにはいかない事も多いのでしょう。


子会社をつくって期待していた部下に任せてみる
部下が忠告を聞かなくなる
引き抜いたけど実績が出せない社員の扱いに困る
会社のお金と自分のお金の区別ができない人が現れる
創業時からの仲間に裏切られる


これらは起業して出てきた問題のほんの一例。

まさに、経営者がぶち当たる問題の中、ナオさんはどんな時も、培ってきた持ち前の判断力・営業力を駆使して進み続けます。

何度壁にぶち当たっても、常に打開策を考えて進むその姿は、新進気鋭の経営者の半生としても勉強になります。



・家族との葛藤


物語の筋としてもう一つ見逃してはならないのは、家族のヒストリー。

今までもX等でちょこちょこと話を漏れ聞くことはあったけれど、ここまで具体的にナオさんのご家族問題を覗かせていただけるとは……。

思っている以上に壮絶なお話が描かれています。


必死に働くかたわら、消えなかった家族との葛藤。

働いてお金を生み出すのとはまた別の、家族間でのお金のやり取りに苦しんだ末、距離をとる。

距離をとった結果、生まれた溝。

そして、起きてしまった悲劇……。


ここまで冷静に思い返して書くとき、ナオさんは一体どんな気持ちで書いていたのだろう……。


書籍内でナオさんは、最後まで関係を修復できなかったご家族の気持ちを慮っていましたが、私は、ナオさんのお気持ちの方が気になってしまいました。

自分の人生に起きた悲劇、そして自分の気持ちを包み隠さず書くと言うのは、そうとうな勇気と覚悟がないとできないもの。

それだけ、この書籍に賭けてきたということ。

「クロサキナオ」という人物の半生を語る上で、なくてはならない書籍。

ナオさんを苦しめた過去の体験はすべて、今のナオさんを突き動かすエネルギーになっているのではないかと思います。



・noteを始める


ナオさんがnoteを始めた理由は、ご存知の方が多いと思いますが、具体的なお話が書かれていたので、改めてご紹介しておきましょう。


2023年6月27日。運命の日。


悪夢のような日だった。
10時から12時までの僅か2時間のうちにクライアントの大小を問わず一気に崩れ落ち、実に売上の7割以上が消えてしまったのだ。

クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』


2時間のうちに売り上げの7割以上が消えるとは!!

これ、経営者をされている方でも、そうでなくても、瀕死の重傷を負った緊急事態なのは想像がつきますよね……!

ここで深い責任を感じ、人生を諦めてしまうような経営者だっているのだと思います。

途方に暮れたナオさんが、生きることを放棄しないでいてくれて本当に良かった。

辛うじて、「note」を書く、という選択肢を見つけたナオさん。

以前の異業種情報交流会で、noteには収益化機能があるらしい、という情報を得ていたナオさんは、「文章を書く」ということで、起死回生の一策を踏み出そうとし始めたのでした。


初めてnoteを書いてみる。

そうタイトルを付けて、初めて投稿した。
色んな人の記事を参考にしようと見て回ったが、正直どういうものがいいのか分からない。
ただ「進まないと良くはならない」と必死に書く。

今、自分自身に起きている事。
「自分と同じように苦労している人」
「これから起こりうる状況の人」
がきっとたくさんいるはずだと。
そんな人に見てもらえるような、
苦しい時でも諦めないという意図を含んだ文章を書くと決めた。

クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』


クロサキナオとしての記念すべき初投稿がこちら。⇓⇓


noteを始めて1年後、どうなったかはnoteの皆さんがご存知の通りです。

一日たりとも休むことなく、noteもXも運営し続けている勤勉さに、本当に頭が下がります。



・クロサキナオ初の紙本発売を受けて


さて、ここからは、本書を読み終えた私の全体的な感想を書かせていただきます。


結論から申し上げると、noteの皆さんにも、クロサキナオをより深く知る上では、この本をぜひ読んでいただきたいです🌸

noteの記事で読んでいる姿だけがナオさんだと思っちゃいけない。

ナオさんは、noteに降り立つとき、「決して自分の辛い現状を感じさせず、周りを励ますキャラで行こう」と決めたから。


現実のいじけた私ではいけない。
「今まさに人生はドラマチック」と、noteの世界ではポジティブで元気を与える存在に「なり切る」ことを強烈に意識する。

クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』


周りの人になんて弱音なんて吐かないけど、いつも誰よりも踏ん張っている。

どん底の中でも、誰かの希望になりたいと思って、記事を書き始めることができる。

そのことに、人として敬意を感じたし、収益化目的でnoteに参入してきたとはいえ、その志には熱い利他の思いが入っています。

もしナオさんのことを、人気取りだとか、お金儲け目的だ、と思って近づかないでいるような人がいたなら、

この本を読むことで、そのイメージが覆るのではないでしょうか。

本書の中に生きているのは、常に真剣勝負で渡り歩いてきた一人の誇り高き経営者の姿です。

一人でも多くの方が、この書籍に出会われることを、心より祈っています。


最後まで、つたない感想をご覧下さり、誠にありがとうございました。



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クロサキナオ著『少しだけ昔を語っても?:私がnoteを始めるまで』



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