子どもでもわかる「原因・結果の法則」⁉️芥川龍之介の『蜘蛛の糸』①
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第2作目は、芥川龍之介の代表作、『蜘蛛の糸』を取り上げます。
『蜘蛛の糸』は芥川龍之介が手がけた初の児童文学作品で、仏性説話をモチーフに描かれています。
筆者は、小学校の図書館で『蜘蛛の糸』を読んだことを覚えています♪
このお話は、小学生か、伝え方によってはもっと幼い頃から、「原因・結果の法則」を簡潔に学ぶことができる傑作です。
あまりにも有名すぎる『蜘蛛の糸』ですが、日本人であれば、教養としてぜひ知っておきたい説話ですので、芥川作品の第一回目として、謹んでご紹介させていただきます。
※定期購読マガジンが軌道に乗り始め、一回の記事量を読みやすくするため、ここからは一つの作品を「あらすじ・解説①・解説②」の三部構成でご紹介していこうかと思います。
何卒ご了承お願い致します。
今回は、『蜘蛛の糸』第一回目。
どこよりも分かりやすく、簡単にあらすじポイントを学んでいきましょう!
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
お釈迦様の慈悲と人間のエゴ――極限状態の人間心理を暴いた日本最高峰の短編。
芥川龍之介(1892~1927)
【書き出し】
ある日のことでございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、
独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、
そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、
なんとも言えないよい匂いが、絶え間なくあたりへ溢れております。
極楽はちょうど朝なのでございましょう。
〈あらすじ〉
ある日、お釈迦様は、極楽の蓮池のふちを独りでぶらぶら歩いていらっしゃいました。
やがてお釈迦様はその池のふちに佇まれて、ふと下の様子をご覧になりました。
この極楽の蓮池の下はちょうど地獄の底に当たっており、三途の川や針の山の景色がはっきりと見えます。
そこに犍陀多(かんだた)という男が一人、ほかの罪人と一緒に蠢いているのが、お釈迦さまの御目に止まりました。
この犍陀多という男は、人殺しや放火の悪事を働いた大泥棒。
それでも、たった一つだけ、善い事をしていました。
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