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Scrub Note

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器械出しに関する記事はココにまとめてあります。お役に立てばと思います。
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#008|【Colum】先輩、その課題、本当に必要ですか?

#008|【Colum】先輩、その課題、本当に必要ですか?

今回はちょっと番外編と言いますか、コラムという形で新人時代の経験から生じた教育観について書いていこうと思います。

僕が以前働いていたオペ室では「先輩が後輩に課題を出す」というケースが日常茶飯事でした。

当時はまだプリセプター制度が主流だったので、僕もよくプリセプターから課題を出されました。たとえば「今日の手術まとめを1週間以内に出しなさい」とかね。
それだけならまだしも、なぜかプリセプターでは

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#005|「器械出しの勉強法が分からない」と嘆くあなたへ〜概論〜

#005|「器械出しの勉強法が分からない」と嘆くあなたへ〜概論〜

これまでの器械出しに関するnoteでは、器械出しとしての洞察力(予測する力)を構成する要素や、欠如した要素を明らかにする方法を紹介してきました。
#001 |器械出しにおいて何よりも大事なこと
#002 |器械出しの洞察力を高める4つの要素
#003 |「器械出しとしての洞察力を磨く4つの要素」を連動させて学ぶ方法
#004 |洞察力を磨く要素の欠如と器械出しの傾向

これらのnoteを見ていただ

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#006|器械出しの「勉強範囲」を決めるには

#006|器械出しの「勉強範囲」を決めるには

よく器械出しは「勉強法が分からない」に陥るのですが、多くの場合、問題なのは勉強法ではなく勉強の範囲。この辺りの事実について、前回のnoteで詳しく説明しました。

今回のnoteでは、具体的に勉強の範囲を決めるにあたって必要となる考え方をお伝えします。

勉強の範囲は個々に異なり、自分で決めなければならないいきなりで申し訳ないのですが、器械出しの勉強範囲を決めるにあたって、万人に共通する方法はあり

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#004|洞察力を磨く要素の欠如と器械出しの傾向

#004|洞察力を磨く要素の欠如と器械出しの傾向

前回のnoteでは、器械出しの洞察力を磨く4つの要素を使って、自分自身が強化すべき要素を見つけ出す方法を紹介しました。
具体例として4つの要素のうち「手術手技」が欠如したケースを紹介しましたが、今回のnoteでは、他の要素が欠如した場合に器械出しはどのような状態になるのかを紹介していきます。

これまでのおさらい今回のnoteを理解するためには、これまでのnoteに目を通しておく必要があります。

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#003|「器械出しとしての洞察力を磨く4つの要素」を連動させて学ぶ方法

#003|「器械出しとしての洞察力を磨く4つの要素」を連動させて学ぶ方法

前回のnoteでは、器械出しの予測する力=洞察力を高めるための4つの要素を紹介しました。また、4つの要素は単独ではなく連動させて学ぶ必要があることも併せてお伝えしました。

今回のnoteでは、4つの要素を連動させて学ぶための具体的な方法を紹介しようと思います。

器械出しの洞察力を高める4つの構成要素(おさらい)まずはおさらいから。
これはあくまで持論ですが、器械出しの洞察力(予測する力)を高め

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#001|器械出しにおいて何よりも大事なこと

#001|器械出しにおいて何よりも大事なこと

器械出しに携わって15年が過ぎ、気が付けば「約20年、器械出しやってます」と言えるほど長い時間が経ちました。

いろんな経験をしましたが、良い経験もあれば、逆に思い出したくないような嫌な経験もあります。間違った器械渡すと不潔野に放ってしまう憎めない外科医とか、死ねと叫ぶ生理的に受け付けない外科医とか笑。

良い経験は自分自身を成長させてくれるけども、器械出しスキルという点で考えれば、嫌な経験から学

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#002|器械出しの洞察力を高める4つの要素

#002|器械出しの洞察力を高める4つの要素

昨日のnoteでは僕の器械出しに対するポリシーを紹介ました。

要約すると、「いかなるときでも要求される器械を間髪入れず渡したい」というのが僕のポリシーです。

器械出し経験がある人なら分かると思いますが、間髪入れず器械を渡すためには「言われてから器械をピックアップして渡す」では遅いんです。
理想的なのは、言われる前に器械を手に持っている状態。手に持っていないにしても、少なくとも目の前にある状態で

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