Masao Nakamura │ 手術看護
手術看護に関する勉強法や勉強ツールに関する記事をまとめています。勉強法について悩んだ時は覗いてみてください。
中村の日記です。めちゃくちゃプライベートを曝け出しています。
趣味の観葉植物やアガベの栽培記録です。完全に趣味です。
手術看護以外のリベラルアーツ的なインプットや考察に関する記事をまとめています。読書や映画など色々です。
器械出しに関する記事はココにまとめてあります。お役に立てばと思います。人工関節に関する内容が多めです。
はじめまして、手術看護認定看護師の中村昌夫(なかむらまさお)と申します。 あまり詳しく自己紹介をする機会がないので、noteに書いておこうと思います。 生い立ち僕は1986年(昭和61年)に、名古屋で生まれました。小・中学校は地元の公立学校に通い、部活はずっと陸上部。高校はスポーツ推薦で地元の県立高校に入学したので、高校3年間も陸上部でした。高校卒業後は、これまた地元の看護専門学校に入学しました。 看護師としてのキャリア看護専門学校を卒業して、実習病院でもあった名古屋の日
実はここ最近、本が読めなくなったんです。読まなくなったのではなく「読めなくなった」です。 週に一度は書店に行き、読みたい本があれば購入する。それなのに、なぜか読む気にならない。そして、本は溜まっていく一方。 「読みたい」気持ちはあるのに「読めない」日々が続き、溜まっていく本を見て「読まなければ」と頭を抱え、何ともヤキモキした日々が半年ほど続いていました。 しかしやっと、読めない日々が終わりました。 そして読めなかった本たちを再び読む気にさせてくれたのも、やはり1冊の本で
10月20〜21日の2日間、札幌コンベンションセンターで日本手術看護学会(JONA)総会が開催されました。 今回は術前外来に関する演題を出したので、いろいろと振り返っておこうと思います。 今回の演題について 今回は「術前外来の効果」を明らかにすることを目的に、文献レビューを行いました。実は数年前、周術期管理チーム加算なるものが新設されるかもしれないと噂されましたが、ポシャってしまいました。 しかし術前外来の効果が明らかになれば、このようなチーム加算を取得するための足掛
TKAではよく、「バランス」という言葉が使われます。特に最近ではナビゲーションやロボットを用いた手術も増えてきたので、「バランス」を聞く機会も多くなってきました。 TKAにおいてバランスは、「膝のバランスが良い・悪い」といった感じで使われ、主に膝関節の軟部組織バランスを指す言葉です。 バランスの良い膝とは、伸展においても屈曲においても良好な可動域が得られ、かつ一定の安定性(Stability)がある状態。 これに対してバランスの悪い膝とは、伸びない・曲がらないといった可
TKAではいろんな横文字や聞きなれない用語が使われますが、知っておくと手技書や医師同士の術中の会話が理解しやすく、器械出しの理解度も深まります。 この記事では、TKAで使われる主な用語を解説していきます。 ※用語は必要に応じて随時追加していきます 伸展ギャップ/屈曲ギャップ
この記事では、TKAで必須の知識となる「アライメント」について解説しています。とても重要かつ難しい部分でもあるので、以下の4つにわけて解説していきます。 アライメントの種類とアライメントを構成する軸 アライメントを評価する指標(角度)の種類 生理的な膝の解剖学的特徴 TKAで獲得するアライメント 今回は、TKAで獲得するアライメントについて説明していきます。 TKAで目標とする理想のアライメントとは
この記事では、TKAで必須の知識となる「アライメント」について解説しています。とても重要かつ難しい部分でもあるので、以下の4つにわけて解説していきます。 アライメントの種類とアライメントを構成する軸 アライメントを評価する指標(角度)の種類 生理的な膝の解剖学的特徴 TKAで獲得するアライメント 一部の術式を除き、ほとんどのTKAでは変形したアライメントを矯正します。しかしアライメントは個々に異なるものであり、万人に共通する「正常なアライメント」は存在しません。 と
まえがき「器械出しのためのTKAの強化書」はTKAの器械出しに特化した記事を詰め込んだマガジンで、3000円の買い切り型有料マガジンです。記事単体でも購入できますが、マガジンとして購入する方がかなり割安です。 このマガジンには作者である中村が記事を追加する限り、一度の購入で永遠に追加記事を読むことができます。 また、記事の最後にはA4サイズのPDFファイルが添付してあります。このPDFファイルを印刷してファイリングしたりノートアプリで繋げていただくと、教科書になるという構
この記事では、TKAで必須の知識となる「アライメント」について解説しています。とても重要かつ難しい部分でもあるので、以下の4つにわけて解説していきます。 アライメントの種類とアライメントを構成する軸 アライメントを評価する指標(角度)の種類 生理的な膝の解剖学的特徴 TKAで獲得するアライメント 今回解説するのは、「2.アライメントを評価する指標(角度)の種類」です。解剖軸や機能軸をもとにした具体的な角度でアライメントを評価する方法を学んでいきます。
この記事では、TKAで必須の知識となる「アライメント」について解説しています。とても重要かつ難しい部分でもあるので、以下の4つにわけて解説していきます。 アライメントの種類とアライメントを構成する軸 アライメントを評価する指標(角度)の種類 生理的な膝の解剖学的特徴 TKAで獲得するアライメント 今回解説するのは、「1.アライメントの種類とアライメントを構成する軸」です。アライメントにはどのような種類があり、どのような要素でアライメントが決まるのかを説明していきます
今回の記事では、TKAの器械出しに必要な膝関節の解剖を「筋・腱」「血管走行」「骨」「靭帯」の4つに分けて紹介しています。 オペ看には解剖・生理の知識が必須だと言われますが、TKAの器械出しに限って言えば、必要な知識は限られています。 詳しく書けと言われればいくらでも細かくできますが、例えば「MCLには浅層と深層があって…」なんて知識は器械出しには必要なくて、執刀する外科医に必要な知識です。 ということで、器械出しに必要な知識のみを図解しています。とは言え、これでも不要な
「器械が多すぎて覚えられません」は、TKAをはじめて経験した看護師の正常な反応です。そしてそのまま、何が何だか分からずTKAが苦手になってしまった方も多いはずです。 器械出しは手順が長ければ長いほど、器械が多ければ多いほど、暗記で対応するのは難しくなります。なぜこの器械を使うのか。なぜこの手順で手術が進むのか。手技の根本と言いますか、いわゆる根拠が分かっていないと、手順や器械の多い手術には対応できません。 しかしながら、覚え方にはコツがあります。 もちろん、根拠は自分な
『TKAの器械出しをする前に...』と題して、TKAの器械出しをする前に真っ先に知っておくべきことをシリーズ化してまとめていこうと思います。 最初の記事でまず僕が言いたいのは『インプラントを見ろ!!』です。 これは僕が整形外科領域の教育で何度も言い続けてきたことなんですけど、インプラントを知らずして手術手順や器械出しがスムーズに覚えられるなんてことはありません。 インプラントを知らずして手順書やマニュアルで学習を始めると言うのは、どんな絵ができあがるかを知らないままジグ
TKAはメカニカルアライメントをつくる手術である。 というのが僕なりのTKAの概念だったのですが、最近はキネマティックアライメントという言葉もよく聞くようになりましたね。 横文字的なというか、日本語表記でカタカナで表現される言葉って、なぜだか苦手意識を抱いてしまいます。なので少し説明しますが、 メカニカルアライメントというのは、大腿骨頭中心と足関節中心を結んだ線(下肢機能軸)が膝関節の中央を通るアライメントのこと。ニュートラルアライメントと表現されることもありますね。
先日、Xで『オレの器械台シリーズ』と題してTKAの器械台をポストしたところ予想以上に反響をいただきました。 せっかくなのでnoteで器械台の解説もしておこうかなと思います。 今回の器械台Zimmer Biomet Persona + Knee AlignⅡ今回の器械はZimmerのPersona。 うちは股関節もほぼZimmerだし、TotalだけじゃなくUnicompartmentもPersonaです。 症例はPrimary TKAでいつもならロボット(ROSA kn