#7 1日デジタルデトックスをしてみた。
金曜の夜、仕事が終わって家に着いてから急に思い立ってスマホの電源を切った。
たいして面白くもない動画やどうでもいい投稿をだらだら見ている自分に最近うんざりしていたから。
土曜日朝。たっぷり寝て起きて時計を見たら10:00。
いつもはベッドから出る前に何となくインスタとか見ちゃうけど、この日は録りためていたドラマをみてから、小説を読むことにした。
もう読まないだろうから売ろうと思っていた恋愛小説。
久しぶりに恋愛の雰囲気を味わいたいなと思って読み始めてみた。
短編集で、読んだのは最初の2話だけだけど、初めておもしろいと思った。というか、ようやくこの本の面白さが分かるくらい自分の中身が詰まったんだな、という感覚があった。
たぶん、私はちゃんと恋愛をしたってことなんだ。物語の深さを知れた気がした。
今までの恋愛、あまりいい思い出はなくて、できれば記憶を消したい、恥ずかしい、みっともない、と思ってきたけど、失敗は無駄にはならないのかもしれない。
本を閉じたあとは久しぶりにちゃんとテレビを見て笑った。いつもご飯を食べる時はとりあえずテレビをつけていたけど、テレビはつけずに無音でご飯を食べた。自分の咀嚼音だけが聞こえて、よく噛んで食べてみる。
スマホは暇つぶしにはぴったりだけど、あまりにスピードが速すぎて、情報が多すぎて、集中力がなくなってしまうものなのかもしれない。「今」のことだけを考えることができなくなっていたことに気づいた。
スマホの電源を切ってからは、「ああ、気づいたら2時間もYouTubeみてた…」なんてことがなくて、すごく1分1分がゆったり流れているような感覚だった。早送りも巻き戻しもできない時間。
なんか毒が抜けた気がする。あ、これが「デジタルデトックス」か。
スマホに支配されてる生活にならないように、時々はこういう休日も自分には合ってるな、と思った。
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