絵が上手なお母さんで幸せだよ!蘇生から助かった娘の言葉。
当時娘は4歳。
保育園では年度末が近くなると、担任の先生と個人面談があります。
保育園での娘は、しっかり者で頼もしい様子が伺えました。心配する事は特にないようでしたが
唐突に担任の先生が
「どうですか?2人目は?」
と聞かれ、色々大変だったし、夫も望んでいないのでと当たり障りなくかわしたら
「どうしてですか?」
と聞かれてしまいました。
「いいお姉さんになると思うんだけど」
先生は続けました。
先生は、会話の世間話程度に聞いたかもしれないが、私にとっては大きく心に残りました。
夫も驚き、理由まで聞く必要てあるのだろうかと。
その一年くらい、周囲からは1人は可哀想、1人しか産んでないだの言われ続け、確かに考える事はあったけれど、夫は、私の出産はリスクもあり産んで終わりじゃないからと反対。
私もそこまで余力があるわけでもなかったのです。
分かっているけれど、理由を話すのも、否定され続ける事も辛かったです。
地方だと、少数派は叩かれてしまう。
未だに男を産まないとダメ、3人産まないとダメ。
田舎あるあるでしょうか。
子世代にもそれは引き継がれているようです。
私は30歳過ぎての初産で、若い出産ではありませんでした。
娘は、切迫流産から始まり、病気になったり、早産の緊急帝王切開で蘇生の末、奇跡的に助かりました。
早産で小さかったので、検査や通院の年月。
もう大丈夫と言われた頃には、いい年になってました(笑)
夫は、元々土日が仕事な職種で立場が上になり、ますます不在の日々。
結婚し、親になる決意ができるまで6年かかりました。
貯金をし、1人産んで育てながら考えてもいい、私達の考えは合致しました。
結局開腹手術のダメージは大きく、助けを求めた実家は3人の内孫ファースト。
挙句、長男がいない我が家は、跡継ぎがいないと笑って言われ疎遠になりました。(夫の実家は、交代勤務や単身赴任にもかかわらず色々助けてくれたのが救いでした。)
色々書きましたが、
それくらいで、と思うかもしれません。
卒園の際、文集に娘の出産時についてざっくり書いたところ、先生方を驚かせたようでしたが、
当たり前が当たり前ではない人だっているし
産んだ人数や性別で、上か下かで人を見る人がいたり
今娘が小学生になり
そんな小さなコミュニティの
小さな価値観がどれだけ無意味なものか
考えさせられる事も増えました。
私は、いつも娘に絵を描きます。
いつも新しい絵を生み出しています。
学校での音読のサインの代わりに絵を描くのです。
それが、娘や友達が楽しんでくれるそうです。
「私、絵が上手なお母さんで幸せ。」
私の不安は娘の言葉で吹き飛びました。
(↑娘の手のひらにある、ワロック。)
今、幸せだよ!
と言ってくれる娘の笑顔を大切にしていかないと。
私達は、奇跡的に生きて出会えた親子。
子供の人数や性別、肩書きそんなフィルターなんかいらないのだと。
小学校の担任の先生と面談の際
娘はしっかり者で優しい子で、頼もしい存在とお話してくださいました。
これは保育園の先生からも褒めて下さいました。
娘の周りにはいつも友達がいっぱい。
娘が持つひかるものを、私はうまく話してまとめれないから絵を描いたり、文字に残したり、ハグしたり、私なりに表現していきたいと思います。
こちらの企画に参加しました^_^