【実践】Chat-GPT,達人への道 -具体的なプロンプト入力方法
今、書店には「Chat-GPTの使い方」、「Chat-GPT仕事術」をテーマとした書籍、雑誌が多く並んでますね。
ほとんどの本は、Chat-GPTを使うときには、お願いしたいことを書く(プロンプトといいます)場合には、
①質問を明確にしましょう
②役割設定をしましょう
③具体的に指示を書きましょう
④答えの形式を具体的に書きましょう
⑤答え方の例を挙げて説明しましょう
・・・
というようなことが、事例と共に、書かれています。
これはこれで、その通り、使い方のコツなのですが、意外に書かれていないことがあります。それは、「どのように」このプロンプトを書くかです。
僕は「AI中山」を開発する中で、Chat-GPTをかなり使っていました(今は一部しか使っていませんが)。それこそ、何千回と、Chat-GPTの画面にプロンプトに入力しました。
加えて、Pythonというプログラミング言語を使って、プログラミングすることで、「AI中山」を開発する中で、Chat-GPTに代表される生成系AIの扱い方が徐々にわかってきました。
Chat-GPTに、「自分が期待する回答」をさせるために、どのようにプロンプトに書くかの、その「書き方」なんですが、「Chat-GPTとはそもそも何か」を考えると、使い方が見えてきます。
Chat-GPTはどのように動いているか
Chat-GPTを使うとき、たいていは、入力欄に日本語で、回答してもらいたいことを記入します。例えば、「XXについてのプレスリリースを書いて」といった感じです。
Chat-GPTがすごいのは、こうした、僕たちの「日本語」を解釈して、これまた流ちょうな日本語で回答してくれるからなのですが、そもそもどのように動いてそうなっているかを考えてみます。
まず、入力された日本語の文章を、特定の長さ、ルールに従って切り分けて、それを、AIが扱えるような数値に関数の計算をします。
計算? はい、関数計算しています。これは以前お話ししましたね。
この計算する前に、プロンプトに入力された日本語を「ルール」に従って、切り分けるのですが、この方法はどういうものでしょうか?
Chat-GPTは日本語を流ちょうに話す、本当にすごいAIなのですが、そもそも、AIは何かというと、コンピュータです。「当然だよ」となりそうですが、意外に、このことを忘れて使ってるような気がします。
なぜなら、Chat-GPTがあまりにもヒトのような回答をするから、です。僕たちは、相手がヒトだと思って問いを入力して、回答を求めていないでしょうか。
具体的なプロンプトの雛形
Chat-GPTはコンピュータで動きますので、日本語での指示を、コンピュータにわかる言葉に直して、入力された質問などを解釈して返答しています。
この「コンピュータにわかる言葉」とは、プログラミング言語、です。
プログラミング言語とは、システムを作るときに行うプログラミングをするにあたり、コンピュータに指示するために使う「言語」です。具体的には、AI系でよく使うPythonやc#など、たくさんあるのですが、このプログラミング言語の基本的な「お作法」は決まっているのです。
それは、「#」で変数を定義し、「[]」で用語を定義する、など、プログラムを書くように指示すると効果的です。
例えば、新商品の発表をSNSに掲載する短い文章を作りたいので、Chat-GPTを使って、商品のコピーと内容分を書いてもらうとしましょう。その時、例えばこのように入力していくと、とても上手に書いてくれます。
文章でベタに書くより、このように依頼文を「構造化」して、「言葉の定義」をして、コンピュータ言語でよく使う、「#」や「[」などを使うことで、Chat-GPTは、依頼をより正確に理解できるようになるのです。
「何度も聞きなおしていく」も必須
もう1つのポイントは、自動的、自律的にChat-GPTに何度も考えさせて、回答をブラッシュアップすることです。これは、とても大切な「コツ」です。Chat-GPTは頭がいいですが、一発で、ベストな回答はしません。
だから、何度も聞きなおしていくことが必要なのですが、それって面倒ですよね。
そこでChat-GPTを自動的に何度も動かすのです。これは「自律型AI」といって、今、Chat-GPTの最先端の使い方です。具体的には、以前紹介した「BabyAGI」などが既に存在します。
しかしそこまでせず、プロンプトで書くとすると、さきの「Chat-GPTの具体的なプロンプト入力方法」のような形にして、これだという回答が出てくるまで、繰り返していけばいいのです。
自動化とまではいかなくても、かなりの労力が省けます。
Chat-GPTへの依頼のコツ まとめ
まとめると、Chat-GPTへの依頼のコツは、
①プログラム言語のように「#」などの記号を使って、「構造化した文章を書くこと」
②「何度もお願いする」ことを(できるだけ)自動化すること
の2つです。
僕は昔は依頼したいことがでてきたら、1から依頼分を考えて入力していましたが、今は、先ほどのテンプレートを拡張して、どんな業務にも使えるプロンプトのひな型を1つ作って、使っています。
ぜひ、2つのコツをふまえて使ってみて下さい。Chat-GPTから、よりよい回答が得られるようになるでしょう。
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