は「砂漠(伊坂幸太郎)」で最終章ではなかった すっかり結末を勘違いしていたので読み返して良かった 西嶋サイコー 同期 友人あるいは協力者として持てる距離をぴったりと強引に近寄せるように 私たちはわたしたちと呼び合い 甘い帰属意識のなかで悠々と共有物を増やしていった 小さな纏まり 微速度な空間はとっておきで心地良くずっと嬉しかった 私は馴れ合いを許し放恣な空想を認め このマイルールに凝っていった 2年の頃よく喫煙所にいた柴聡風のお姉さんを見かけなくなった 彼女は院生だったの
先日友人と通話中に夢をみた。脳は半分寝ていてリアルと夢の間の待機場みたいな、とにかく誰でも経験するうとうとした状態のなかで友人の声と夢風景を受けとめていた。夢に登場する人物や場所等はリアルと全く同じ性質をもっていたからそれは回想と呼ぶのが正確かもしれないし回想とするなら白昼夢に近いものかもしれない。 大講義室には学生が疎らに集まり殆どが下級生だった。私のついた席の周りには3人の男子学生がおり彼らは皆1年生で、私の頭がアンテナであるかのようにややこちらに体を向けて調子良く談話