【挿絵あり】№17_召喚術の授業は××な魔物と、 (月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生)
【月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生】の召喚契約を巡る攻防を描く、割と現代的で現実的なファンタジーです。
№15~№●まではBL版・ブロマンス版、共通になります。
(どれ…今日も探索をしていくか…)
腰を上げた僕がまず向かうのはいつも図書室だ。
そこから数冊の本を借りていき、それを屋敷のあちこちで読む。
そうやって読書の合間の休憩に見せかけて、調査を行っていた。
(この程度の誤魔化しじゃ、探索行為はバレてそうだけど)
湿原の片隅で起きた、か弱い魔物の召喚事故まで把握していた程だ。
だが気休めだとしても、問い詰められた時の言い訳くらいは用意しておきたいのが卑小な人間の心情である。
(まあ人間を食い荒らしに行きたいなら、召喚師は門を開けるまで生かしておくだろうし)
特殊すぎる魔界由来の魔力しか持たない魔物達は、人間の世界に干渉できない。
召喚に応じた際に得た人間の魔力さえも、魔界に戻れば魔界の魔力にすぐ同質化してしまう。
(召喚門に引き込まれた時はもう魔界に門を繋いでたし、召喚に応じた対価だった僕の魔力も利用したんだろうな…)
だとしてもあれは力技だった。
やはり幻覚や意識のみの連行説の方が濃厚だろうか。
”お前の魔力は魔物からすれば、人間が認識している量の500倍はある”
ふと、例の疑わしい話を思い出した。
確かに自分の魔力が何か変な可能性はあるとは思う。だが500倍はガセだとしか思えなかった。
今まで魔力測定や検査を何度か受けてきたが、何か言われたこともない。
(本当だったらすごい事だろうけど…)
だが心配性な自分はきっと、興奮より恐ろしさを覚えるだろう。
”強すぎる薬は劇薬になる”
あの魔物もそんなことを言っていた。
「…………、」
(もしかして、一度に多く取ると副作用がある…?)
魔力の搾取後、最初の時程ではないが少しぼんやりする魔物の様子が思い出された。
1/3しか取らないのではなく、取れないのだとしたら?
もし、そうだとしたら。
それを何かに利用できないだろうか?
それこそ召喚契約の交渉材料にでも――
(いや、これは危険な考えだな。それに僕の魔力の話は嘘だろうし)
僕はすぐに危うい思考から離れようとしたが、微妙に失敗してしまう。
(召喚師側にあえて不利な条件をつけて、力量以上の魔物を制御する…って方法を本で見たような…)
図書室には召喚術に関する本もあった。
ただ本の内容は、あの魔物に都合良く改ざんされている可能性もある。
「………、…」
ただ、知識欲を満たすだけ。
本の内容も鵜呑みにはしないし、実践も考えない。
契約を結ぶなんて、自分の身に余る危険な行為は絶対にしない。
僕は今日のお供を召喚契約魔術の本にすることに決めた。
今回はここまでにします~
ではまた~
BL版↓
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