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今日は午前中から作業だった

金管楽器の朝顔に油粘土を詰める作業である。

詰め終わった楽器を演奏する係は1m程のヒゲを蓄えた白人の中年男性で、アイルランドから昨日やってきたという。

何しろ肺活量がものをいう仕事なので、胸板は相当分厚い。

演奏係の制服はウェイトリフティング選手のユニフォームだが、顔を真っ赤にして時には涙を滲ませながら演奏する表情もリフトするときのそれと酷似している。

楽器が滑りやすいのか、演奏前には炭酸カルシウムの粉を両手にすりこんでいた。

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