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今週は大谷選手のドジャースのWS制覇が一番の話題でしょうか。
大谷選手と言えば「目標」ですね。

同じ目標ですが、会社の目標という視点で向き合うことが多かったので少し書いてみようと思います。


個人の目標(キャリア)

大谷選手の場合はマンダラチャートが有名です。
何であそこまで明確にできたのかは正直謎ですが、もともとビジョンを描くことが得意だったのかと思いました。

目標を立てただけで、人生思い通りにいけば苦労しませんが、目標を立てなければ進む道も決められませんから、「目標を立てる」ことは自分の人生を生きるためには大事なことだと思います。

個人のキャリアという観点から言うと、以前に計画的偶発性理論というものを教えてもらいました。

これはあえて明確なゴールは決めずに、現在に焦点を当ててキャリアを考えるそうです。

目標を立てると・・・と言っておきながら、真逆のことを言っているように思いますが、この計画的偶発性理論は3つ柱があります。

予期せぬ出来事がキャリアを左右する
偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える

こうやって並べてみると私の勝手な予想ですが、大谷選手も子供のころに偶然「野球」に出会い、偶然、二刀流を本気で理解してくれる栗山監督に出会い、日本でできることをやりきってアメリカに渡り、「勝つ」ことにこだわれる場所を彼自身が選択していった。選択するためには努力で新たなキャリアをつかみ、意図的に行動したことで今に至ったのではないかと思います。

意図的というのは目標もしくはビジョン(映像)を明確にして行動したのではないかと思いました。

会社の目標(事業計画・戦略)

一方でこれが会社の視点で見ると、少し違うと思いました。

今週はある若い社長さんとお話する機会がありました。
まだ創業して10年たっていないのですが、とても優秀な経営者だと思いました。

しっかり事業計画を10年先まで作成して、社員に示している。
事業を行うために必要な知識を習得する場を用意している。
知識を習得できたり、マネジメントする人数によっていくら給料がもらえるかしっかりわかるような仕組になっている。

中小企業でここまで仕組ができている会社は初めて見ました。

しかし、採用には困っていて未経験から積極的に採用して3年くらいで一人前になって、これからリーダーになってほしいと思ったところで辞めてしまうという流れが止まらないのだそうです。

簡単にお話を聞いただけなので本当のところはわかりませんが、事業計画をさっと見せてもらった時に、これが原因かなと思いました。

この事業計画を見たときに「これ、誰がやるの?」と率直に思いました。

一人で事業を行うのなら、自分のやりたい絵を描いて行動すれば良いのですが、一人でできないことを人の力を合わせて実現するのが組織です。

組織になった時に、個人のやりたいことを計画にしてしまっては他の人はついてきません。
ついてくるには理由が必要です。

組織になったところで、(偶然)仲間になった人たちにはどんな強みがあるのか理解して、その強みが活かされた戦略をベースに事業計画が作成されていないと、社員は自分のやっている仕事がどこにどう貢献できるのか理解できません。

よく会社の方針が社員に伝わらない、どういう状態が伝わったと言えるのか?と聞かれますが、個人的には、
「会社が掲げた目標に自分は〇〇で貢献できている」と理解できるものであれば、社員は自分事として捉えてくれるのではないかと思っています。

この会社と個人の目標をつなげることが、管理職の重要な役割です。

目標に固執しすぎず・・・自ら意図的に行動することでチャンスが広がる

どこで教えてもらったか忘れてしまったのですが、計画的偶発性理論では明確なゴールを定めないのですが、目標を立てること自体が否定されているわけではないです。

目標に固執して可能性を狭めるより、何か起きるのを待つのではなく、意図的に動くことで、目の前のチャンスが広がることがキャリアの成功につながると言われています。

最後のこの部分に惹かれて記憶に残っていました。

何か起きるのを待つのではなく・・・というところは耳がイタイですが(笑)


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