残念な言葉使っていました・・・😅
以前、どなたか記事にされていて面白そうだなと思って下記の本を読んでみました。
結構自信あったのに・・・
この本の中に残念な言葉が30個書かれていました。
私はそれなりに自信があったのですが、この中の7個も思い当たるフシがありました(泣)
30個を読み進めると、どっぷり昭和世代の私には結構凹む内容でした。
自分が該当した7個全部を挙げるとものすごいことになってしまうので、その中の一つについて感想を書いてみようと思います。
わからなかったら遠慮なく聞いてね
まあ、よく使う言葉です。
人材育成の場面で出てくる言葉だと思いますが、育成の方法としては
・仕事をアサインしてまずやらせてみる
・最初から事細かに教える
の2つが考えられます。
時間に余裕があるとか、失敗してもリカバリーできるものは
「やらせてみる」もありですが、今の時代は働き方改革だとか、グローバル競争時代になったとか、のんびり相手の成長を待っているような育成が許されるケースは少ないとありました。
確かに採用の現場に行ってみると、育成する時間ないから即戦力をという声はよく耳にします。(即戦力の定義もできていないのですが・・・)
教える人に必要な能力「言葉にする力」の難しさ
今回本を読んでみて一番印象に残ったのがこの言葉です。
育成に時間をかけられないなら最初から事細かに教えることが必要で、
ざっくり教えて「あとは聞いて」は通用しないとありました。
このざっくりがクセモノで、上司に「言葉にする力」が足りないということです。
昭和世代である上司が上司をやっている理由は、自分なりの暗黙知があり、自分なりにやり方を確立して成果を上げて今の地位についているはずです。
こうやって生き残ってきた人たちを適者生存といいます。
自分なりに失敗を繰り返しながら試行錯誤して「できる」ようになったので、無意識にやっていることを言葉に表現することができないのです。
ざっくり教えて言われた方はその通りにやったのに、上司の思った通りの結果にならないと「なんでこんなことした!」と怒ります。
こうなると上司の言っていることとやっていることが違うように見えてしまいますが、上司は意地悪をしているわけではなく、単に言葉にできないだけなのです。
そういえば以前にこんなことを言っていた上司の方がいました。
「新人に仕事を教えたいけど、何がわからないのかわからない。
だからわからないと言ってもらった方が、こっちもやりやすい」
これを聞いて、新人研修をする時には
「わからないことは恥ずかしいことじゃない。今だからこそわからないと言うことが仕事」と言っていたことがあります。
この時は上司の方にある意味共感していたのですが、
冷静に考えるとそこに逃げていたらダメということです。
部下に仕事を教える時は、できるだけ具体的かつ詳細に「言葉にする」ことが大事であり、これが人材育成の成功の大きなカギを握ることになります。
上司もできないではなく、言葉にすることを何度も繰り返して、自分の言語能力を高めるしかないのです。
「あとは聞いてね」ではなく、その場でわかるまで教えることが必要です。
会社はもはや学校
新卒採用については、自社の採用目標を達成できている会社は4割程度なのだそうです。
この先の労働力問題はいろいろなところで言われていますが、2030年には全体で労働力が一割足りていない状況になるそうです。
そうなると、9人で10人分の仕事をする生産性が求められます。
DXやロボット化も考えられますが、一人ひとりが生産性を上げるように教育して成長してもらうしかないのです。
採用できないのだから、今いる人材を育てるしかないのです。
しかし組織の現場に行ってみると「育成計画」がきちんとできている会社は少ないように思います。
どう採用するかから、どう育成するかという視点に切り替えないといけないとありました。
会社は能力開発の場になっていきます。
部下をいかに教育し、伸ばしてやるかが上司の大事な仕事になります。
上司も能力開発していく必要がありますね。