【読書録】時計館の殺人 綾辻行人
あらすじ
鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 不朽の名作、満を持しての新装改訂版。
「針のない時計塔」は何を語る? 百八個の時計が恐怖を刻むシリーズ代表作!
感想
館シリーズ第5作目を読み終わりました。十角館の殺人の実写化でシリーズ全体が盛り上がっているので、少し便乗して読んでいます。今回の舞台はタイトル通り、様々な時計が計108個もある大きな館です。
正直時計と聞くだけでもトリックの予想がある程度思いつく方も多いと思うのですが、それを上回る計算しつくされた圧巻の真実でした。本当に細かい描写まですべてが説明される解決編は読む手が全く止まりませんでした!!綾辻先生は一体どのくらいの時間をかけて構想を練っているんですかね。。。
本作は十角館の殺人と同様、探偵役である鹿谷門美サイドと時計館サイドの話が交互に進んでいきます。本作の事件の舞台である時計館は半地下の建物であることもあって、少しホラーテイストも感じるほど不気味な雰囲気な物語となっています。こういったダークな感じがこれぞミステリ!といった感じで私はとても好きです。ただ寝る前に読むと変な夢を見る確率が高い気がします。。。(内容は覚えていない)
現在シリーズ最新作の双子館の殺人も連載中とのことで、近いうちに単行本化もされるのではないと期待しております!しばらくはまた館シリーズが盛り上がりそうなので、このまま何とか読破していきたいです!
今回はこの辺で終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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