【読書録】変な家 雨穴
あらすじ
謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋——
間取りの謎をたどった先に見た、
「事実」とは!?
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、
間取り図に「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が
存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。
不可解な間取りの真相は!?
突如消えた「元住人」は一体何者!?
本書で全ての謎が解き明かされる!
感想
映画を観てからの拝読で、大体の内容を把握した状態でした。しかしながら、というか予想通りというか映画と結構違う点があり、思いの外楽しんで読むことができました。映画はホラーにかなり振ってるかんじでしたが、原作はちゃんとしたミステリでした。
原作者の雨穴さんはYoutubeに出始めた頃に何個か動画を見ただけだったので、こんなミステリを書く方というイメージがありませんでした。むしろ映画のようなゴリゴリのホラー系の方だとおもっていました。。。たまに動画の方もチェックしようと思います。(まずは本作の動画の方をチェックですね)
本作はあらすじにもあるように、ある家の間取り図を中心に推理を組み立てていく方式と、あまり今まで読んだことのないタイプの作品です。推理が進んでいくたびに、メモが足された図面が挿入されるので、とても分かりやすい構成になっていました。少しホラーは入っていますが、ミステリ初心者の方にも進めやすい作品だと思います。
本作以降も雨穴さんは何作か書かれているようなので、そちらもいつかチャレンジしたいですね。
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