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【読書録】冬季限定ボンボンショコラ事件 米澤穂信

あらすじ

【特別書き下ろし作品】
高校生活の終わり。
小市民の時代の終わり。

小鳩君を轢き、密室状況から
消え失せた車はどこへ?
シリーズ最大の事件を描き
四部作掉尾を飾る冬の巻!

小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。

感想

 遂に小市民シリーズが完結してしまいました。間に短編集があったものの、もう冬期は出ないのではないか?と不安に思っていましたが、満を持して刊行されました。私が初めて小市民シリーズと出会ったのは中学生のころだったので、時の流れをかんじますね。。。最初に夏季限定トロピカルパフェ事件を漫画で読んだのが出会うキッカケでした。今思えばそれが米澤先生の作品を読んだ一番初めでした。
 今回は序盤に主人公の小鳩君が交通事故に遭うという衝撃的な展開で始まります。そこから入院中に過去を思い出していきます。そしてその過去が小鳩君とヒロイン?の小山内さんの出会うキッカケとなった事件でした。これまで回想の中で言及はされてきたものの、明らかになってなかったシリーズの根幹のまつわるところが徐々に展開されていく構成です。おそらくこれまで小市民シリーズを読んできた人であれば、一気読みしてしまうと思います。(※私は一気読みはしていません)
 今回は過去作に比べて、少しラブコメ要素?が多めだったような気がします。特に最後の部分はかなり胸キュンでした!!米澤先生の高校生がメインの作品ではほろ苦い感じの作品がほとんどな印象で、小市民シリーズもそうでしたが、最後の最後ので青春を爆発させてきたと感じました!!終わってしまうのがさみしい!!大学生編も見てみたい!! 
 とただの願望を叫んで今回は終わりたと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。



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