ブータン仏教の仏画を見る!阿含の星まつり参拝ガイド⑧
2023年2月12日(日)、京都市山科区北花山の阿含宗総本山にて阿含の星まつりが行われます。
阿含宗の年間における最大の行事で、一般の方もお気軽に参拝可能です。
ここではブータン仏教、ブータンの文化、チベット密教、チベット仏教、仏画・仏教美術全般、パワースポットといったものに興味関心がある人に向けて、阿含の星まつりのメイン会場で見ることが可能なブータン仏教のトンドルという巨大な仏画についての紹介をします。
興味があれば、ぜひ、実際に会場に来て、ご参拝ください。
メイン会場の巨大なトンドル(仏画)
星まつりのメイン会場ではバックに巨大な仏画が飾られています。
結界内で修行する山伏さんたちと比較して、その大きさを想像していただきたいです。
ブータンでは、一般的な仏画のお軸を「タンカ」と言います。
実際に見て参拝することによって解脱する、または様々な御加護をいただける大きな「タンカ」を「トンドル」と言います。
トンドルとは「見ることで解脱」という意味を持つそうです。
このトンドルは阿含宗のために、ブータン仏教の中央僧院で盛大に開眼法要していただいたもので、阿含宗会員信徒であっても、年に1回の星まつりの時だけしか見ることができません。
トンドルに描かれている諸仏諸尊
実際に描かれている諸仏諸尊を見てみましょう。
①は釈迦如来。お釈迦様です。
②仏頂尊勝母。仏頂尊勝陀羅尼の功徳を仏格化したものだそうです。息災長寿の御加護をいただける仏様として祀っています。
③白ターラ菩薩。衆生の苦しみを減らせないことを嘆いた観音菩薩の右目の涙から生まれたという菩薩だそうです。こちらも息災長寿の御加護をいただける仏様として祀っています。
④無量寿如来。阿弥陀如来の息災長寿の御加護を全面に打ち出した仏様とされています。
そして密教の力を象徴するものとして⑤太陽、⑥月が描かれています。
特に②③④はチベットでもブータンでも、長寿の三尊として各所で仏画に描かれお祀りされているそうです。
つまり、この仏画、トンドルは参拝者に息災長寿の大きな御加護を与えるものと言えるでしょう。
建築的な視点で見ると、このトンドルの前に、常時、水が流れ落ちていて、トンドルに熱がいきすぎないように工夫されています。巨大な水冷システムでトンドルを守っています。参拝者席からは見えないかもしれませんが、そんな工夫もされています。
ブータン仏教法要堂で仏像と仏画を見る
地図の3と書かれた赤丸のところに「ブータン仏教法要堂」という、けっこう大きい仮設の建物があります。
ここは、一定以上の霊能力者にとっては、びっくりするほどのブータン仏教の霊力、霊気が満ちた不思議空間なのですが、それは別途noteにまとめましたので興味がある方はそちらを参照してください。
それはともかくとして、ここにはブータン仏教の仏画(タンカ)や仏像がお祀りされています。トンドルで描かれている仏頂尊勝母、白ターラ菩薩の仏画もあると思います。
阿含宗会員信徒でも、この日しか見ることができない貴重な仏像と仏画が展示されています。
何も知らずに来るより、あそこで書かれていたのが、これね!という予備知識があって来たほうが、深く理解できるものと思います。
無量寿如来と無量光如来に参拝する
トンドルに描かれていた無量寿如来と対になるかたちで、無量光如来という存在がセットになって2尊の仏像がブータン仏教法要堂に祀られていると思います。きっと、あるはずです。
これはブータン仏教の最高位の高僧のご指導により決まった配置です。
この2尊は、日本や中国では阿弥陀如来として祀られているものと言われています。特に阿弥陀如来を信仰している方々にとっては興味深いものであると思いますので、阿含宗の清川僧侶による解説の概要を記載します。
ブータン仏教の国教であるドゥクパ・カギュ派では無量光如来はあまりお祀りされないということなのですが、でも日本の阿含宗に対しては、この仏様を祀る必要があるとお考えになったブータン仏教の最上位の高僧によってお祀りされることになりました。
阿含の星まつり、ブータン仏教法要堂に仏像があると思いますので、ぜひご参拝ください。
知らずに、何となく見るより、事前に知っていて来たほうだ、より深く何かを感じるかもしれません。
阿含宗とブータン仏教の関わりがわかる書籍について
阿含宗とブータン仏教の関わりだけでなく、どのような仏様が実際に祀られているのか、といったことがわかるような総合的な書籍のようなものは、残念ながら一般書店で入手可能な形で存在しません。
阿含宗会員信徒向けの機関誌に、時々濃い内容の記事が掲載されるレベルです。
・チベット密教、チベット仏教、ブータン仏教に非常に興味がある
・ブータン仏教の諸仏諸尊が、どのように日本の阿含宗でお祀りされているのか、非常に興味がある
・トンドルの説明で記載していない人物、仏様についても知りたい
・可能ならばカラー写真付きで解説を見たい
・資料として手元に持っておきたい
そのように、チベット密教やブータン仏教に熱い想いをお持ちの方は、勇気を出して阿含宗道場にお越しになり、道場内にある機関誌のバックナンバーを探してお買い求めください。これらは星まつり会場では入手できません。
ブータン仏教関連が詳しく書かれた機関誌
自分の手元にある機関誌の中から、今回参考にした機関誌「アゴン・マガジン」を紹介します。
繰り返しになりますが、一般書籍では入手できません!
・No.65 2013年3・4月号。トンドルが初めて阿含の星まつりにて飾られたときの特集記事で、阿含宗開祖がブータン仏教から後期密教の法脈を授かる敬意なども書かれています
・No.79 2015年7・8月号。上記掲載の怒られちゃうかもしれない写真が記載されています。阿含宗のブータン堂が落慶したときの特集記事が掲載されていおり、内部でお祀りされている諸仏諸尊や仏画、建物の詳細な説明もあります。圧巻といえる内容です。
・No.104 2019年9・10月号。阿含宗台湾本山に落慶したブータン堂についての特集記事が掲載されています。こちらも非常に濃い内容の特集です。
・No.124 2023年1・2月号。このnoteにて紹介してる阿含の星まつりは2023年で50回目を迎えます。それに向けての特集記事のなかに、トンドルの意義や、トンドルの諸仏諸尊についての説明が記載されています。ボクが敢えてこのnoteに記載しなかった事柄についても書いてあります。日本とブータンでの護摩法要の様式やお供物の相違点を記載した記事の内容も非常に濃い内容です。
星まつり連載記事のまとめ
現在、この回を含めて、全8回の内容を公開しています。
前半5回は霊感がある人、或いはそういった事柄に興味がある人に向けて、思い切り振り切った内容になっています。
頻繁に社会問題を引き起こす宗教団体のおかげで「宗教=危ない」というイメージを持つ人も多いと思います。人や社会を救う力を全く持っていない神仏を信じている教団ならば問題を起こすのは当然です。
そうではなくて、特別な感覚のある人ならば、神仏の存在をしっかりと感じ取れる場所があるんですよ、という気持ちを込めて書いています。当日の星まつり参拝を決める判断材料になれば幸いです。
第5回では、ブータン仏教法要堂は単に仏像や仏具を飾っている展示場ではなくて、とんでもない霊力に満ちた不思議空間なのだという事を書きました。
第6回は、ブータン様式の護摩法要を参拝しましょう、という内容です。
この第8回に関連する内容ですので、目を通していただけると幸いです。
1回目:阿含の星まつりで体感できる大霊力は4種類!
違いのわかる貴殿貴女かどうか、試されています!
2回目:結界を越えよう!
超えてみましょう!
3回目:神様にご挨拶しよう!
神様が降りてきます・・・
4回目:開祖秘密九字は絶対に受けましょう!
強烈な霊気を感じることができます。
5回目:ブータン仏教の霊力を感じてみよう!
以前のボクは、ただの珍しい仏像展示イベントだと思っていたのですが、実は違いました
6回目:ブータン仏教式の護摩法要を見てみよう!
この回は、霊感云々の話ではなく、純粋に、日本でブータン式の護摩法要を見ることができるのは、おそらくこの機会だけですよ、という内容です
7回目:誰にも相談できないけど不倫関係の解消ができずに悩んでいます、という、非常に苦しい悩みを抱えている人に向けて、ピンポイントで書いた内容です。何か他の悩みを抱えている人も、同じような経路で参拝して、本気で祈ってほしいと思っています。
全話共通の内容:現地への参拝方法のご説明
電車で京都駅まで来てください!自家用車での参拝はできません!
参拝の交通手段についてのご説明
当日の星まつり会場への参拝は、公共交通機関をご利用ください。
自家用車での参拝はできません。
交通手段は2つです。
京都駅八条口の特別バスターミナルからバスで会場に来る!
八条口という京都タワーが無い方の改札を出てバスターミナルに来ると、阿含の星まつりのバス乗り場に案内してくれる人がたくさんおりますので、その方の案内でバス乗り場に来てください。
片道のバス代は数百円です。
スイカ等は対応してないと思うので、現金を準備してきてください!!!
タクシーで来る!
足の悪い方がいらっしゃる場合は、必ずタクシーでお越しください。
バスでの参拝の場合は、法要会場まで急で長い階段を登る必要があります。これも修行と言えば修行なのですが、車いすの方や足の不自由な方は、はっきり言って会場入りが極めて困難です。
ですので、車いすの方や、足の不自由な方、体力に自信がない方は迷わずタクシーにしてください。
片道2500~3000円くらいかな、と思います。
京都のタクシーの運転手さんたちは、阿含の星まつりと言えば、決められたタクシー乗り場に連れて行ってくれます。
ボクも親を連れて行くのでタクシーです。