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曼荼羅の使用方法と神仏の霊力

曼荼羅が好きで、実際に自分で曼荼羅を描くようになった若いお嬢さんのnoteを読んで、触発されて書いてみました。

曼荼羅とは簡単にいうと「仏の世界を図式的に表したもの」のことを言います

曼荼羅好き女子さんのnoteより

この説明は、仏教学者さんとか、仏教美術の分野の人たちの説明です。
大多数の人が、この認識であろうと思われます。
このnoteは、そういう大多数の人たちが持っている認識に追加してほしい視点の提供を目的としています。


密教系の仏道修行者にとっての曼荼羅とは、使用するものです。
具体的には、

  1. 曼荼羅は、瞑想時の脳内空間に表現するイメージ図、設計図である

  2. 曼荼羅は、脳内に具現化した諸仏諸尊に霊力を与えるエネルギーの源泉である

  3. 曼荼羅を霊力エネルギーの源泉とするには、霊力の高い導師の修法によって曼荼羅に霊力を留める必要がある

  4. そのような霊力を宿した曼荼羅を瞑想に使用する必要がある 

多くの人は、①は「仏の世界を図式的に表したもの」を脳内にイメージする事と理解できるけれども、②③④は理解不能かもしれません。
しかしながら瞑想を使用する観点からは②③④こそが最重要です。
なぜならば霊力を宿している曼荼羅を使用するからこそ神仏の助力を得た本物の瞑想になるのであり、霊力を持たない曼荼羅を使用した瞑想は、単なる想像になるからです。

曼荼羅を瞑想で使う方法

脳内に曼荼羅の諸仏諸尊を具現化する

まず脳内を瞑想状態にする、ヘミシンクでいうフォーカス12以上のどこかに脳内をシフトチェンジします。

次に、広大な空間を脳内の瞑想空間に展開します。

次に、曼荼羅に描かれた諸仏諸尊を、それぞれの役割・目的を意識しながら、脳内空間に現出させます。
曼荼羅に描かれている諸仏諸尊の位置は、厳密に守る必要はなくて、要はそれぞれの目的を有した諸仏諸尊が確かに存在することを、実感を伴うくらい確実に脳内の瞑想空間にイメージすることです。

ここまでは、練習をすれば、普通の人でも可能です。
仏教学者系の人たちも、このくらいのことは述べているかもしれません。

しかしながら、問題は、ここからです。

脳内の諸仏諸尊霊光を発す

曼荼羅を使用した瞑想の本当の勝負はここからです。
でも、やるべき事は単純です。

脳内に現出させた諸仏諸尊が、それぞれの役割・目的を達成するエネルギーを宿した霊光・霊力を放出して、脳内の瞑想空間を満たし、その霊光・霊力を自分自身の魂の奥底にまで送り込みます。

それは単純なイメージの光ではなくて、それぞれの諸仏諸尊がその目的を達成させるエネルギーを宿した光です。

瞑想する側の人間が想像、夢想した光ではありません。
諸仏諸尊、神仏が実際に発した霊力を宿した光です。
これができるかどうかが、曼荼羅を用いた瞑想の勝負の分かれ目です。

そんな夢物語みたいなことが可能なのか?と問われれば、答えはYesです。
但し目の前にある曼荼羅に本物の霊力が宿っていることが必須条件です。

諸仏諸尊、神仏が発する霊力・霊光はどこから来るのか?
目の前にある、本物の霊力を宿した曼荼羅からです。

このような曼荼羅は本物の諸仏諸尊と人間を接続する異界ゲートになっていて、この異界ゲート化した曼荼羅経由で、諸仏諸尊の霊力が人間の脳内の瞑想空間にまで届くようになります。
そういう確信を持ってイメージをします。
イメージというよりも、導引気功の技術を用いて霊力を脳内の瞑想空間に取り込んで、そして満ち渡らせると表現したほうが正確でしょう。

脳内にイメージする能力が高い人が、どんなに綺麗な曼荼羅世界を脳内に映像化できるとしても、その脳内映像に力を与える根拠となる神仏の霊力が無かったならば、それは本当の意味での曼荼羅を使用した瞑想にはなりません。
そして曼荼羅が霊力を宿すためには、高い霊力を持つ導師が修法する必要があります。どんなに美しい美術図録やネットで入手した画像を印刷を使用しても、そこに霊力は宿っていません。
霊力を持たない曼荼羅を脳内イメージして瞑想するという行為は、例えて言うならば、アニメショップで購入した肌色成分多めのえっちぃ姿の魔法少女をフルカラーで精緻に脳内に具現化させて、そのえっちぃ姿の魔法少女に脳内で魔法をかけてもらって自分のリアルの世界の運命が変わると信じているのと同じです。

まとめ

曼荼羅を用いた瞑想をする、という手法が存在します。
それは、多くの人が認識しているであろう曼荼羅の定義である「仏の世界を図式的に表したもの」という説明のレベルを超えた世界です。

仏教とは、思想・哲学・倫理・道徳・心理学ではなく、宗教なのですから、そこには必ず神仏が存在し、神仏の持つ霊力も存在します。

曼荼羅は、このような諸仏諸尊を描いたものです。
そして曼荼羅を用いた瞑想とは、そこに描かれた諸仏諸尊の実在を、その霊力・霊光を含めて感じながら行う瞑想ですから、無宗教のスピリチュアル系の人々の範疇を超えます。

曼荼羅を用いた瞑想は、こういう認識を持つことができる人向けの瞑想となります。

ということで、曼荼羅を美術面から研究・研鑽して、実際に曼荼羅を描く人たちに対するボクからのお願いです。
神仏に「あなたに描いてほしい」と言わせるような、素敵な曼荼羅を描けるようになってください!

過去のnote

曼荼羅と仏画は厳密には違うのでしょうが、ブータン仏教の巨大な仏画を年1回だけ、阿含の星まつりの日に見ることが出来ます。
2024年は2月11日に京都で行われる予定です。
京都まで見に来てください!

※予告:下記のリンク先は2024年版を作成したらリンク先を切り替えます


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