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まずは阿含経が何かを知る

阿含あごん経とは何か?について
仏教経典の成立史の観点から、ざっくり説明するnoteです。


阿含経の歴史的位置づけ

阿含経の歴史的な価値、位置づけについて、阿含宗開祖が語る動画を紹介します。
約4分の動画となっております。

動画の内容の要旨

・阿含経だけが実際にお釈迦様が説いた言葉をそのまま書き留めたお経である
・これは仏教史を学べば、はっきりと書いてある歴史的事実である

この動画は、阿含宗会員の2世会員と思われる若者が作った切り抜き動画です。この若者が誰なのか、ボクは全く知りません。

ざっくりとした仏教経典の成立史

阿含経とはブッダ釈尊が実際に語ったことが記された言行録です。
お釈迦様が何を語ったのか?を知りたければ、阿含経典を読む必要があります。

この事実は、まだまだ日本では知らない人が大多数というのが現状です。

ざっくり歴史

日本には多くの種類の仏教経典が伝わっています。
この理由を知るためには、インドにおける仏教経典の成立の歴史を知る必要があります。

【ざっくり仏教史】
まず阿含経典がありました
 ↓【数百年経過】
大昔のインド仏教の世界で、僧院に引きこもって屁理屈を言い合っていた人たち同士の思想の衝突が発生
 ↓
守旧派の人たちは「小乗」と呼ばれ、現在はスリランカや東南アジア圏の仏教となっている
※仏教経典は「パーリー五部」を使用
※「小乗」は蔑称なので今は「上座部」と呼ぶのですが、ぶっちゃけ彼らの教えは今でも「小乗」です・・・
 ↓
改革革新派の人たちが「大乗」を名乗り、お釈迦様の名前で仏教経典を創作して独立
※今で言う二次創作、しかも原作者の名前をかたるという現代日本人感覚では最低な手法で創作されています
 ↓
インドの仏教史や思想史を全く知らない古代中国(隋王朝時代)の高僧が仏教経典ランキングを作成
※今では、このランキングの内容は完全に誤りだと判明しているが、誤りを絶対に認めるわけにはいかない宗派、教団がある
 ↓
日本仏教は、なんと聖徳太子の時代から、この誤ったランキングの仏教を信じてやってきた
 ↓
今に至るも日本の仏教は誤ったランキングの影響下にある

つまり日本で有名な「法華経」「浄土三部経」というのは、お釈迦様が語ったことではなくて、守旧派の人たちを打倒するためにお釈迦様の名前で創作されたファンタジー作品なのです。
ところが中国文化圏の仏教は、隋王朝時代の高僧が作った、今では誤りだと判明している経典ランキングを信じてずっとやってきたため、今でもその影響を受けているのが実情です。

「般若心経」は「論文」という感じの内容です。
ところが阿含経典に記された仏教の教義教学を理解した上で般若心経の「空」の思想を見ると「阿含経典に記された本当に重要なここの部分を理解していないから、このような説明になるのだなぁ」ということがわかってしまいます。

南伝の仏教が日本でも少し流行している

近年、スリランカや東南アジアのテーラワーダ仏教というのが日本でも流行しています。
これは「パーリー五部」と呼ばれる経典で、阿含経典の別言語バージョンです。

阿含宗開祖が漢訳阿含経典を全面に出して阿含宗という教団を設立したため、現代の日本においては、学者や阿含宗以外の仏教者が、漢訳阿含経典を堂々と語りにくいのだと思います。

学者ならば「学者のくせに新興宗教の教祖様の言い分を追認するのか!」と責め立てられて職を失いかねません。
仏教者なら阿含宗開祖と必ず比較されてしまいます。

だから漢訳阿含経典を避けて、東南アジア圏のパーリー五部でよろしくやるしかない。
つまり、こちら側が彼らの大人の事情を察してあげる必要があるのです。

とはいえボクからすると彼らの主張にはトンデモ仏教が含まれていますので、非常に、本当に非常に注意が必要です。
しかしまぁ、何をどう理解したら、こんな変な理解に行き着くのだろうか。

阿含宗開祖の阿含経解説を読んでみませんか?

普通の人が漢訳の阿含経典を読むのは不可能です。ボクも出来ない。
ならば南伝パーリー五部の日本語訳を読もう!と思っても、一般書籍で入手可能な南伝パーリー五部の翻訳はポエムばかりで話になりません。

そこで阿含宗開祖が超重要であるとして厳選した阿含経典を解説した書籍3冊のリンクを貼り付けておきます。

南伝テーラーワーダ系の仏教にハマっている人ならば、阿含宗開祖が超重要としている漢訳阿含経典に対応するパーリー語版を、南伝テーラーワーダ系の人たちはどう理解して、どう説明しているのか?という比較をしながら読めば、さらに理解と見識、視野が広がるでしょう。
そういう人が現れたら嬉しいなあと考えています。
ポエムのような経典翻訳の文章を読んで理解した気になって終わるのではなく、きっちりと理路整然とした経典解説の書籍にも是非チャレンジしてください。

上巻

阿含宗開祖がまず最初に知ってほしい「八法十六法」という修行法について書かれた経典がトップバッターとして掲載されています。もしどこかの仏教者が「仏教は自分が瞑想して自分が救われることであり、他者を変えることはできない」と主張していた場合、その説明は完全に誤りであるということを堂々と指摘できる阿含経典です。是非、読んでほしい仏教の本当の教えです。

中巻

「意生身」という、現代の我々が一般的に幽霊と思う存在をお釈迦様がはっきりと認めている経典も掲載されています。お釈迦様は霊魂を説かなかったという一部の人の説明は誤りです。それをこの書籍でご確認いただければ幸いです。

下巻

仏教は道徳・哲学であって、お釈迦様は輪廻転生も死後の存在も認めていないと本気で考えている人は、この本を読んで、今までの自分が何を学んできたのか、改めて考え直してみる機会を持ってほしいです。この書籍は、お釈迦様が認識している輪廻や死生観をテーマにした阿含経典が【下】には多く掲載されています。


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