旅はドラマだ〜補装具でひとり韓国へ①〜
ひとり旅は、ドラマだ。
先日、韓国に行った。
補装具を両足につけ、1人で。
進行性の病気と言われてからは、
後悔のないように生きる事、
を大切にしている。
そんな私が、今年、ふと閃いたチャレンジは、ひとり海外に行きたい、だった。
できることは、できるうちに。
病気になる前、自分でやれなかった、ホテル予約、航空券の手配をやることが出来た。
空港と駅間も、事前に電話し、車椅子を手配してもらった。
車椅子は、まだまだいらないと思っていたけど、
前回の京都ひとり旅で、足がクタクタになり、数日辛かったので、
人の目よりも、自分がどうしたら旅行中快適に過ごせるか、
を基準に考え、お願いした。
当初、到着空港のロビーまで、と聞いていた介助が、いろんな人のバトンで、なんとホテルまで車椅子で送って貰うことができた。
最後、ホテルに送ってくれた明洞駅の職員さんは、出入口近くの部屋への変更手続もしてくれた。
大感謝だ。
この日は、欲張らず、欲張らず...と、ホテル近く、念願の明洞餃子へ行き、早めに寝た。
翌日は、この度の1番の目的であった、
仁寺洞で、お茶をすること
を達成すべく、
足早にホテルを出た。
まずは電車にチャレンジ。東大門で買い物してから、午後はずっと仁寺洞のプランだ。
明洞の街はこんな感じ。
昔に比べると、舗装されて、坂道も少ない印象。
そして、電車に乗り、東大門に行ったが、服は高め。5000円〜という感じなので買わずに、タクシーで仁寺洞へ。
仁寺洞は、街ブラにほんとにおすすめ!
京都のように、歩いてるだけで、アーティストのお店、ご飯屋さん、楽しい。
道もフラット。車も少ない。
ここで念願のお茶屋さんで、まったり。
ここで、お茶して、のんびりしたかったんだ。
夢に描いた映像を、現実化している喜びを、ゆったりと味わった。
そのあと、美味しいご飯も食べて、次はタクシーで、ロッテ百貨店!の予定だった。
そこで、事件は起こった。
タクシーが捕まらないのだ。
12月のソウルはマイナス10°。
ただいま17時半。
携帯の電池は10%。
筋疾患で、疲労困憊である。
夜の、寒い、寒い、ソウルで、終わった、、、
そう、思った。
... しかし迷っている暇はない。
バスで、行こう。
乗り方、知らんけど。
バス亭の前にいた韓国人カップルに、ロッテ百貨店に行くバスがあるか聞いた。
何気なくいれた通訳アプリが、大活躍である。
2人は顔を見合わせて、首をふった。
(タクシーがなかなか捕まらなくて...。)
私はぽちぽちと打った。
すると、親切な2人はタクシーをアプリで呼ぼうとしてくれた。
しかし、行き先が近すぎるので捕まらず...。
「歩いて10分だから、歩いた方が近いよ。」
英語で、そう言ってくれた。
私は徒歩5分が限界の女である。
今日は仁寺洞で、楽しみすぎて、かなり歩いてしまった。
しかし、、、行くしかない。
2人には、直接のありがとうを、と思い、
「カムサハムニダ(ありがとう)!」
全感謝を込めた。
そこからは、ただまっすぐに歩く。
しばらくするとこんな景色が、私を迎えてくれた。
ほっと、癒され、また歩く。
すると、そんなに遠くない距離に、ロッテ百貨店があった。
しかしこの後も、まだ事件は続くのである。
〜②へつづく〜