教育/社会科
勉強系社会人サークルに参加している。月に一回ほど、3時間ほど。社会的なテーマにまつわる話をゆるく出し合う。ときにものすごく刺激を受け、知識欲に駆られ、普段しないネット検索や論理立った思考で眠れないこともある。
もちろんひとたび寝ると元通りである。
あーでもでも、最近、よく本を読むようになったと思う。ほどほどがいい。
今年のテーマが「教育」ということもあって、この程、法政大学教授で教育学が専門の児美川孝一郎と元・文部科学省官僚の前川喜平の対談本を読んだ。
児美川は、従来文部科学省が、すべての子どもを対象としたユニバーサル型の教育や指導、支援が考えてきたものの、困難を抱える層にとってはそれだけでは足りず、これからはターゲット型の特別な支援も必要なはずだ、としている。
前川は、これに賛同したうえで、ユニバーサル型とターゲット型どちらの政策も、全く不十分と言わざるをえない、と述べている(p.165)。
ユニバーサル型とターゲット型。文部科学省の教育政策には少なくとも2つの型があるようだ。なに、強調するまでもなく、目新しいものでもない。広く薄くか、狭く濃くかである。もっと言うなら一階と二階。それでも
( ゚д゚)ハッ!
とさせられた。
社会にありふれすぎた区分けなもんで、気づけていなかったのかもしれない。