AAAL2021で発表します&査読しました
AAAL2021での発表
20日(土)から始まるAmerican Association for Applied Linguistics (AAAL) の年次大会で "Text readability and processing effort during L2 reading: An eye-tracking and computational investigation" と題した研究発表をします。
大会参加者で,アブストラクトを読んでご興味を持たれた方はぜひ発表をご覧いただければと思います。発表タイトルは大会自体が中止となってしまった昨年のものとほぼ同じなのですが,扱っているデータは違うものとなっています。
今年の大会はVirtual Conferenceで,事前に発表動画を撮影して大会ウェブサイトにアップロードする形でした。現地に赴いて発表をしたり聞いたりするワクワクさも好きなのですが,以前に別の学会で参加した際にオンデマンド形式は多くの発表を時間を掛けて聞けるという点で良かったので,今回もそのよう形で参加したいと思います。(オンデマンドの発表は6か月間は視聴可能なようです。)できれば参加したいLive sessionもありますが,眠気との闘いになるかと…。
AAAL2021での査読
発表に加えて,今回はプロポーザル(アブストラクト)の査読も行わせていただきました。AAALの査読は分野ごとに分かれていて,私は自分の発表分野と同じReading, Writing, and Literacy (RWL) の分野の査読をしました。いつもは大会冊子の中にReviwer一覧が載っているのですが,今年はSave the Dateページに査読者情報が掲載されていました(Virtual Conference用のプラットホームに大会冊子のような形で査読者一覧がアップロードされていました)。これを見ると,今年は名前を存じ上げている日本人研究者の方が増えたような気がします(というか,査読者自体がかなり増えたと思います)。
300語という限られた情報量の中で査読をするのは難しかったです。プロポーザル巧者は300語の中で自分の研究の良い部分だけを取り上げてそれを強調するのですが(そうするのも理解できますが),自分がプロポーザルを書く時にはあまり恣意的な書き方にならないように注意しようと思えました。本当は他の学会のように1,500語くらいのshort paperだとそのあたりの問題も減るんでしょうが,AAALは如何せん大きな学会なのでそれも難しいのかなと思います。
以前の記事にも書いたこれまでの大会経験と今回査読して採択された発表の得点を踏まえると,今年は比較的発表が通りやすかったのではと推測します(完全に個人の感覚で,データがあるわけではありません)。1000件近い発表数だそうですが,その数だけで言えば例年よりやや多いかもしれません。ただ,今回はオンライン開催ということもあり,申し込み自体が増えていれば採択率は大きく変わらないと思います。いずれにしても,例年よりも多くの人に発表の機会が設けられたのは良いことだと思います。