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バカは「自分はバカ」だと気付かない


いつも書いてますが、この世に
頭の良い人
頭の悪い人
2タイプがいるのではなく、
頭の使い方が異なる人
が混ざっているのです。

そんな中で、頭を使えていない人がいるのも確かです。

だから、人のことを
「あいつは頭が悪い。」
「あいつはバカだ。」
という視点で観てることがそもそも愚かなことなんだ、と、気付いた方が良い人は大勢います。



ですが今回、私は
『自分の考え方(や、態度、姿勢、レベルなど)が普通で、みんな同じはずだ!』
という大きな勘違いのせいで
[周りの足を引っ張る人]
をバカだと表現してこの話を進めます。

私は、足を引っ張られなくて済む人が増える手助けができるような話を書きたいのです。



前々から
『どうしてバカな人は『自分がバカ』だって気付かないんだろう?』
と、気になっていたのですが、その理由がちょっと分かった気がします。

バカは普段から、
[疑問に思うこと]
がほとんど無いのでしょうね。

生きていると、知らないことや疑問に思うこと、分からないことに沢山遭遇するのが当たり前だと私は思っていたのですが、バカ側の人はどうやらいちいち疑問に思わないのではないかということが分かりました。疑問に思わないから、知らないことだとも、分からないことだとも気付かないのではないでしょうか。

『疑問に思うことが無い=自分はこの世の全てを知っている。』
と、いう感覚の人もいるでしょう。

疑問に思うことがあっても、調べたり勉強するのではなく、自分の頭の中で分かっている事柄だけを並べ替えて自分が納得すればそれで満足する人もいるでしょう。

結構多いのは、他人との会話の中で
[事実がどうか確かめること]
よりも
[自分が納得すること]
を優先して話を進めているケースです。この場合、辻褄が合っているか否かではなく、バカが納得するか否かという部分に焦点を当てて話が進んでいくため、場合によっては議論が全く進展せず、バカが満足したポイントが話の結論、終着点となってしまいます。だから、元々議論したかった話の根幹に到達せずに話が終わってしまう…なんてこと、体験したことがある人もいるのではないでしょうか。



バカには、
自分がバカだと認めたくない割に、
『自分は勉強ができない。』
というコンプレックスが物凄く強い

という厄介なタイプは凄く多いです。

この手のタイプは、話の途中で自分のコンプレックスを刺激されたように感じると、話の根幹ではない部分にやたら拘ったり、話の腰を折ったり、途中から話を全く聞かなくなったり、話の進行を妨げる言動に走ることも少なくありません。

自分の中で
『何か、今の部分、釈然としないんだよなぁ。』
と感じても、
『まぁ、ひとまず最後まで相手の話を聞くか。』
と、いうことができず、自分が納得する説明をするよう求めるような場合もあります。こうして、話の根幹についてではなく、バカのご機嫌取りへと話の趣旨を曲げられてしまう訳です。



勿論、全員とは言いませんが、自分のコンプレックスやトラウマに抵触することを避け続けるために話の論点を無意識にずらし続けるような人もいますね。

このタイプは厳密に言えばバカという表現ではなく、メンヘラというカテゴライズが適切な気はしますが、
・話の論点をずらしている
・話の根幹に辿り着かない
という事実から、バカ扱いされやすいということは事実なんですよね。

この場合、話の論点をずらしている側も、ずらされている側も
『メンタルの問題で話の論点から逃げている。』
という事実に気付いてないケースが多いので、論点をずらしてる側は自分が論点をずらしていることにずっと気付かないし、ずらされている側は
『この人はバカなんだな。』
というジャッジでずっと片付けがちなんです。

こんな風に、

["メンタルの問題のせいで"話の論点に辿り着かないケースもある]

という点はもう少し一般認識として広がることは大事なことだと私は考えてます。このケースだと、メンタルに不調を抱えている人が
『自分のコンプレックスのせいで、自分は話の論点をずらしてしまっているんだ。』
と、いう部分に気付くことはかなり難しいんですよね。だから、ずらされている側が、
『この人はバカなんだな。』
という認識を止めて、
『あー、この人は過去に何かトラウマを抱えたのかな?』
という視点で相手を観ることによって、その後の会話の流れをコントロールしやすくなると思うので、ピンときている人は、気に留めておくと良いでしょう。



「バカは疑問に思うことがほとんど無いのでしょう。」
と初めに書きましたが、
『相手が間違っている!』
と、いう結論に納得してしまったら、そこから意見を変えることが難しくなるケースも物凄く多いんですよね。

バカは自分が納得すれば満足してしまうので、
『意見が異なる…と、いうことは、自分の考えが間違っているの…か?』
なんて、疑問が発生しにくいんです。(0ではないとも思うんですけど、多分ほぼありません。)

だから、バカの発言はより強さを増すんですよね。

私個人的には
『[意見が割れる]…と、いうことは…自分の考え方が間違ってんのかなぁ?』
と、不安になるのが、"日本人の"6割強の人間の【当たり前】なんじゃないかと思うんです。割合の数値は断言はできませんけど。

ですが、"日本人の"3割程は
「意見が割れるのはお前が間違っているからだ!」
って、相手に指摘する(何なら怒る位に)、強い批判になる感じがあるんですよね。←『間違いは正さなければいけない!』っていう正義感が元になっているので、主張が強くなるんです。

だから、本来、意見が割れるのはお互いに色々振り返るべき点があるはずなのに、バカ側の人が
お前がおかしいんだ!」
と、一方的に語気を荒げるせいで相手側が
『え…自分が変なの…か?』
と、悩んで頭を抱えてしまうことが世の中には結構あるんですよ。

残念ながら、世の中には自分を振り返れない人がいて、そういう人々は揺るぎなく

「相手が間違ってる!」

としか言わないから、注意が必要なんです。この部分も、思い当たる人はちょっと振り返ってみる必要があります。相手の語気が荒い、揺るぎ無い意見だからといって、相手が正しいとは限らないと冷静に見極めることもときに大事だということですね。



バカは意見を収束したがる傾向も強いですね。しかも自分と同じ側に。

世の中に色んな人間がいて、色んな立場、色んな条件で生きているのだから意見が割れるのは当たり前のことです。

ですがバカは
「意見が割れるのはお前が間違っているからだ!」
という感覚から抜け出ません。自分と同じ意見をより具体的に分かりやすく述べている人のことを「賢い」と評し、自分と異なる意見はどんなに論理的であろうと聞く耳を持ちません。

とにかく、バカと同意見ならば正しくて、バカと意見が異なれば間違いというジャッジになるんです。

今までの話で何となく感じたと思いますが、バカは"感情論"で物事を考えます。でも、自分が感情で物事を考えているという事実に気が付けないんです。理論と感情論の区別が付きません。

本来、人間の感情を一切抜きにして、理論だけで話し合いを行えば、
『意見は分かれてしまうけど、この場合、○○側が我慢する方が効率的だよね。』
と、いった感じで、意見が分かれることを認めた上で一方に我慢を強いる、ような考え方になる場合が殆どのはずです。

ですが、バカは
・意見が分かれる
・どちらかが我慢する
のどちらも嫌う傾向が強いため、意見を自分側に収束させたがるんです。

そして、"自分側に意見を収束させていること"がそもそも"相手に我慢を強いているということ"だと分からないんですよね。



現代の社会の傾向として、

[世の中には様々な人がいるし、様々な意見が両立するのは当たり前]

と、いう感覚が広まるのは必須なのではないでしょうか。

ただし、特定のシチュエーションや環境下では法律やルール、マナーに則ることが大事であることに変わりありません。TPOに合わせて
【個人の感情】
ではなく
【公理に沿った意見】
を優先できる人が増えることは大事なことなんです。

そういう意味でも【感情に則った、意見を収束させたがる意見】に対してNoを言える人が増えることも一部大事なのだと、気付く人が増えると良いですよね。



〖他人を見下す人〗という記事でも書いた通り、バカは
『相手の意見が自分の意見と異なるのは相手がバカだからだ。』
と、結論付け、納得し、そこから思考が進みません。

ですが、
『相手の意見が自分と異なるのはどうしてだろう?』
と、思慮を深め、相手の立場に立ったことを想定して物事を考えることも時に必要なことです。

賢い人や経験値の高い人は
[何故相手が自分と意見が異なるのか]
という部分について考察を深めていけるのですが、バカは
『相手の意見が自分と異なるのは相手がバカだからだ!』
と結論付けて思考停止してしまうため、相手に寄り添えないんですよね。こうなってしまうと、思考を柔軟に広げられる側が一方的にバカに合わせてあげる他なくなってしまうので、
『ほらね。相手が折れるということは、相手が間違ってたからだ!』
と、バカの勘違いが助長されてしまう訳です。

そういう勘違いを止めるために、思慮深い側の人が
【自分の意見を譲らない強さ】
を貫くことが必要なタイミングってあるんですよ。



『自分は勉強ができない。』
というコンプレックスが強いタイプのバカには
『自分は弱者だ!』
と、アピールする傾向が強い人も多いです。

[知らない・理解ができない]
という段階では確かに弱者…というか、非難される存在でないことは確かなのですが、
[『知らない・理解ができない弱者の自分に対してお前が譲るべき!』と押し付けている]
時点で、それは弱者ではなくて攻撃者なんですよね。

でも、バカには
[知らない・理解ができない]
という状態と、
[知らない・理解ができないことを盾に弱者ぶって攻撃する]
という状態の違いが理解できません。それらの相違点に疑問を抱かないから、それらが大いに異なる存在だと分からないのです。

勉強へのコンプレックスだけでなく、様々な部分で
「自分は弱者だ、マイノリティだ、だから自分に優しくしろ、優遇しろ!」
と、いう圧をかけるバカがたまにいますが、そういう場面で堂々と
「あなたは弱者ではないし、弱者を"優遇"する道理などこの世にはありませんよ。」
と、伝えなくてはいけない人もいるでしょう。

[知らない・理解ができない]のは、バカ側の問題でしかないので、そのツケを理解できる側が払ってあげる筋合いなどないのです。冷たいように思えるかもしれませんが、
「もう少し、お勉強してから出直されたらいかがですか?」
と、突き放す方が吉、というタイミングは確実にあるものです。



何でもそうですが【できる側の人】を見て、バカは
『この人は恵まれているからできるんだ。』
と、考えがちです。
【できる側の人】は
"できるようになるために頑張ったから"できるようになった
ということが分からない人が多いです。

これは、
[努力したからできている]
という点を認めてしまうということは、できない自分は努力ができなかった側だと認めざるを得ず、それが嫌だからあえて【できる側の人】を認めない。

と、これまたメンタルに絡んだ強情っぱりになっている人も多いです。

そうでないケースでは、【何かを頑張ったことのない人】は[何かを頑張るとできるようになる]という想像が及ばず、
『この世にはできる人とできない人がいるんだ。』
と結論付けてしまっています。

いずれにせよ、
『できない自分は、可哀想な立場の人間でしょ?恵まれない人間のことを労ってね。』
の、ような含みを持たせてくることが少なくありません。そういう人たちに対して
「できる人というのは、できるようになるために精進した分の対価を受け取っているのであって、決して無条件の恩恵を受けているだけ、という訳ではないのだから、その対価を横取りしてはいけませんよ。」
と、教えなければいけない人もいるでしょう。バカに伝えるのは難しいかもしれませんが、
「できる人はズルい!」
と訴えるバカには
「他人の精進の賜物を横取りしようとするお前がズルいんだよ!」
ということを諭すお役目に回った人は負けないでいただきたいものですね。



『自分が基準で、自分と異なる意見の人間は改心すべき!』
と、バカの思考は動かざること山の如しです。

そのせいで、理解力がある側がバカの世界観に引っ張られ、物事が進まなくなってしまうということ、世の中には沢山あります。

ですがそろそろ、
『どんなにペースを合わせてあげようと、バカの頭は動かないんだな。』
と諦めて突き放してみませんか?

『取り残される!ヤバい!』
と、焦った方が頭を動かす気になるかもしれませんしね。



私は、
「理解力がある人側のペースに引っ張ってあげるよう、シフトしていきませんか?」
と訴えたい訳ではなく、

「これまで、バカのせいで自分が突き進みたかった世界観を突き進めずにフラストレーションを抱えていた理解力のある側が自由に走り抜けられるよう、バカのお守りを止めていきませんか?」

と、訴えたいのです。

残念ながら、小難しい話を分かりやすいように噛み砕いて話してあげたところで、バカは
『難しい話を理解できる自分、すげぇ!』
としか思わないんですよね。
『あぁ、自分にも分かるように工夫してくれているんだな、ありがとう。』
とは思わないんですよ。自分が基準だからね。合わせてくれるのが当たり前、位に思ってるし、合わせてくれているという事実に気付かないんです。

そんな図々しい人たちのために施しを与え続けて、自分が犠牲になってしまっている人をバカという貧乏神から切り離すお手伝いができそうな話を書きたかったんですよね。バカのことは見捨てて良いんです。

前にも何度か書いてるように、人は立ててあげちゃダメなんですよ。立たせてあげなきゃダメなんです。だから、
「話の輪に入りたかったら、勉強してきなさい。」
って、言えるようにならないといけない人はいるんです。この話にピンときてる人は、少し振り返ってみると良いでしょう。



散々バカバカ書いてきましたが、本当に、
「アイツはバカだ!」
とか言うヤツがいるから、バカコンプレックスを量産して面倒臭い事態を生んでいる、って自覚して欲しいバカが山程いませんか?

自分よりバカな(に見える)人を見て喜んでるのはバカだけなんだ、って、気付いてくれたら世の中に平和は増える気がするんですけどね。

とりあえず、バカに引っ張られずに済む人を1人でも増やせたら良いなって思ってます。より多くの人が我が道を進んでいますように。

バカの大声は止められないかもしれないけど、「耳栓したら良いよ。」ってより沢山の人に伝わったら嬉しいな🙉


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