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マイクロノベル集 304「いい獣の数字」
No.1666
悪魔の健康診断。それは年に一度行われる悪魔の健康診断だ。「腹囲がやばいですねぇ。メタボ体型では悪魔の威厳が損なわれますよ」運動はやってるのに。「足りていないんですよ。内臓脂肪を落とすには運動が一番」いいサプリない? 「人間用しかないですね」
No.1667
「あれは『天使が休んだ山』です。ほら、山頂にかかった白い雲が足のように見えるでしょ」あまり似てないなあ。「天使も翼を休めるんですね」あいつらマッハで飛ぶんだよね。体力馬鹿だよ。「でも、どちらかと言えば悪魔の足に似てますよね」オレの足だからね。
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No.1668
悪魔の歴史は人類の歴史。寿命が短い連中は時代の流れが速くて合わせるのが面倒だ。「Vになってモテたいって言われたけど、どうすればいい?」そもそもお前はVを知ってるか? 「接触できないんだろ。触れないのにモテるってどういう意味?」勉強し直すしかないな。
No.1669
いいことを思いついたぞ。人間にAIを売りつけよう。でも機械なんて作れないから、箱にノラ犬を入れてAIだって言い張ろう。「サァサァお立ち会い! 計算ができる賢いワンちゃんだよ!!」あ、いきなりバラしちゃった。でも引き取り手は見つかった。お達者で~。
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