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死にかけたことで生きる道が定まった。

昨日の続きだけど、騙されてなかった。一瞬だけどちゃんとテレビに写真映った。

別に私が出演するわけでも、番組に深く関わってるわけでもないんだけどさ。
テレビに私のクチナシ染めの写真と『提供:〜〜〜』って文字が映ってるってだけで昭和生まれテレビ育ちとしては興奮しちゃうんですわ。

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このクチナシ染めをした頃、私は病気療養中(好酸球性心筋炎)で、何もできずにほとんど1日家の中で過ごしていた。未来への希望も見つけられない日々のなか、気楽にできるクチナシ染めをやって気を紛らわした、そんな時の写真だった。

数えたらこの写真を撮った時から5年経っている。5年でいろいろ変わるんだな。
これから5年後にはどう変わっているかな。

***

病気をする前の私は自分自身を「無い者」としていた。人に頼まれたらYESと言って、無理をしてでも他人の期待に応えようとした。成長したかった。自分を大きく見せたかった。

自分自身が「無い者」だから、無理をしていることにも全く気づかないまま動き続け、ある日倒れて緊急入院。心臓と肺に水が溜まっていた。
自分の体の異変にギリギリまで気づかなかった事に驚いた。

奇跡的に生き延びることができて今年で6年経つ。
もう自分を「無い者」として生きることはしたくないし、自分を大きくみせようとも思わない。(...それはちょっと嘘か。やっぱり張り切って頑張ってしまう癖は抜けない。)

もしも病気をする前の自分に、「5年後どうなっていたい?」って聞いたら、
「なんでもいいから会社として成り立っていたい。」って答えたと思う。
経営者でいるのが最高。かっこいいこれからのオンナ。くらいにあの時は思っていた。。。。。。無理してたなぁ。

今の私が「5年後どうなっていたい?」かというと、
「自分の作る服に自信を持っていたい。すてきな服を作れる人になっていたい。」って答える。
今はまだ迷ったり手探りで服を生み出しているから、もっと職人として成長していたいなぁと思う。


人って変われるんだよな。

そう考えたら病気をしたのも悪いことじゃなかった。
6年前に死にかけたけど、それによって「自分が楽しく生きる」方に道が変わってよかった。今の方がずっと自分らしいと思う。

死にかけて生きる道が定まったんだ。
今の道でこのまま急がず進みます。


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