句を読む―春の夜のふたり
この記事を書くときにいつも見ている季語のサイトによると、歳時記の表記では「春灯」は「しゅんとう」と読むらしい。春の夜にともす灯りのこと。
けれどこの句では、リズム的に「はるあかり」と読ませる気がする。
ちょっと、艶っぽい雰囲気をまとった語なのだそうだ。例に挙げられている句も少しセクシー。
でも、この句はセクシー?
女友達と夜を過ごしている、という読みもできるけど、どちらかといえば「音楽友達におすすめの曲を勧め合っていたら夜が更け、気づいたら友達が寝ていた」という感じ。私の勝手な想像ではありますが…
でも、そうだな。男女で宅飲みなどしていてBGMに音楽をかけていたけど、いつのまにか静かになって、女友達は眠ってしまっていて、寝顔がかわいい…みたいな「恋愛未満」の読みも面白い(noteなので、これ以上のセクシー設定はあえて書かない。笑)
想像がふくらんで、楽しい句だ。
(トオイさんの楽曲です。耳に触れる音が優しくて、心地よい)
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現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
Amazonアソシエイトリンクは、取り上げた作品が収録された句集・歌集が分かればそちらを貼っています。分からなかったときは私が読んでいるアンソロジー本のリンクにしていますので、こちらもご覧ください。
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