句を読む―椿は春の季語
「落椿(おちつばき)」は春の季語、と知ったときちょっと驚いた。椿は春を代表する花なのだそうだ。
私の住む宮崎では、椿はだいたい冬に、2月はじめに咲きはじめるイメージがある。でも、そうか。立春は2月はじめなのだから、やっぱり春なんだなぁ。俳句の世界は旧暦ですすんでいくのだな、と改めて感じた。
ぽとり、と首を落とす椿。その花につぶされて死ぬ。耽美でSFちっくな句だ。
(1つ前の投稿でも書いた通り、高山さんの『ウルトラ』は現在入手困難になっています。かわりに2018年出版の第4句集『冬の旅、夏の夢』を貼ってみました。現在の高山さんに近い俳句がわかるのではないかと思います)
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現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
Amazonアソシエイトリンクは、取り上げた作品が収録された句集・歌集が分かればそちらを貼っています。分からなかったときは私が読んでいるアンソロジー本のリンクにしていますので、こちらもご覧ください。