【ココロと向き合う今年】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
今年はしばらくの様に、連日、note記事を更新していました。
書くことが、きっとたくさんあったのでしょうね。
メルマガ配信は、当初ご依頼をいただいてから、飽くことなく今日まで更新させていただいています。
たぶん、僕は書くということが好き。
感じたことを書くことは、率直にできるので、今年のnote更新はそんな感じることが多かったのだろうと振り返れたりするわけです。
実はこんなこと、過去にもありました。
東日本大震災。
震災後、ココロを患う患者さんたちとずいぶん向き合わせていただいた。
たぶんこんなエピソードは、今年のnote記事にも何度か掲載したことがあるかもしれないですね。
物を書くとき、知識を十分に詰め込んで、それを自分なりにまとめて文書に起こすのだろうけど、こうしたココロで感じたものっていうのは、一時的に「書きたい衝動」というやつに駆られて、ササっと書けたりするわけです。
ましてパソコンのキーボードでストレスなく、感じも勝手に変換してくれるので、それはそれは思ったことをザザッと書き込むなんて言うことはわけがない。
今年は感染症騒動で覆われた一年になりましたね。
感染症による実害よりも、感染症を恐れる感情による世間の混沌とした空気に、人のココロや生活がずいぶん脅かされたんじゃないかな。
そんなココロの不安や日常生活に感じる負担を抱えて、鍼施術を受けに僕のもとへ、馴染みの患者さんたちがずいぶんお越しくださいました。
今年を機会に新しくご縁をいただくこともあったし、世間の騒動に振り回されながら、人とのつながりを求めるようにして、ココロやカラダの不都合を理由に、僕はご縁をたくさんいただけたように感じます。
人の不安心理って、実はカラダが直接受け止めている。
不安でココロの煩いを訴える患者さんたちもいらっしゃいますが、体調不良の原因が、実は心の不調和だった、なんていう患者さんもいたりして。
そうしたココロが原因の心身のトラブルは、カラダを整えるばかりでなく、ココロにため込んだネガティブな不安感情を吐き出すことがとても有効。
ただ愚痴や不安を駄々洩れにしゃべるだけでは、これがなかなか効果が出ない。
効果が出ないばかりか、グチを吐き出す相手に迷惑をかけるだけになっちゃうかもですね。
※それでも、グチを吐き出して楽になれば、それはそれで心が楽になるわけだから、東洋医学的には良いと考えるのですがね。
「こんなに頑張っているのに」っていう愚痴は、左の肩にしょい込んでいます。
「あれもこれもどうなるか先が心配」っていう不安は、右の方にしょい込んでいます。
「いやだいやだ、やりたくない」っていう文句は、ひざから腰にかけてわだかまっている。
「絶対こうじゃなきゃ許せない」っていう憤りは、背中に張り付いているわけです。
僕は鍼施術の最中、患者さんとおしゃべりをしながら、こうした不安心理やわだかまる不満などを、カラダをさすりながら鬱屈した感情をフラットなものに変えていくわけです。
※これ、簡単かなぁと思っていたのだけど、勘どころがわかるようになるのは、やっぱり技術と知識がいるみたい。
12月に入り、本格的に寒くなってきました。
そんなわけで最近は、膀胱炎や腎盂炎、膝関節症やぎっくり腰などの、足腰の冷え症状を訴える患者さんたちが、寒さを原因として鍼施術を受けに来られている。
それでも、ココロの不安や不満もきっと宿しているのだろうけどね。
そんなわけで、引き続きおしゃべりをしながら、ココロの滞りをさりげなく取り除くお手伝いを、鍼施術を通して出来たらいいなぁと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。