![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78694999/rectangle_large_type_2_0f1a1a5d31898a2f3e5e72b3874a4ab4.jpg?width=1200)
島ってある意味パラレルワールド
みなさん、こんにちは。こんばんは。
たけだです。
実は私、先日、瀬戸内国際芸術祭2022の春会期に行ってきました。
もっ、感想だけ言うと
「めっちゃ良かった〜〜」と
「前衛的!!尖ってんねぇ!!素人には分からん!」の連続でした。
私、特段アートの知識があるわけではありませんが、そんな私でも2日、まるまる楽しめました。
まるまる、はなまる。
沢山のわくわく、ときめき、エネルギーをいただきました。無言の熱量をめいっぱい浴びて、その圧に全身がびりびり痺れました。
自分の中で消化するために、少しだけご紹介させてください。
歩み寄ってくれる芸術もある
時間の存在しない、のんびりおっとり女木島
1日目、女木島に初上陸〜〜
一言でいうなら、「優しい島」でした。
島自体が小さく、ほとんど全ての作品を徒歩で見てまわりました。
その中でも、特にお気に入りだった作品をご紹介。
作品の善し悪しなんて、私には分からない。
直感です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78688824/picture_pc_f49239b7bd118c4b9ee225fedaa1aa60.jpg?width=1200)
こちらは、女木島名店街の中にあった「鬼ヶ島ピカピカセンター」です。
紙袋が天井から吊るされて、ぼんやり浮かぶ褐色の照明が何とも幻想的な雰囲気。。
女の子は好きなのではないでしょうか。
はい、好きです(唐突)。
和室っぽい雰囲気のお部屋との相性も最高。
フォトジェニック〜〜(?)
幾つになっても、光り物に惹かれます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78689245/picture_pc_2feab84eebd0f5e196162e645d0b4aef.jpg?width=1200)
こちらも、同じく女木島名店街の中にある「ランドリー」です。
普通の洗濯機に見えますが、実は縁の中に見えている洗濯物は全て映像です。デジタルなわけです。
洗濯機以外は、掛け時計と銀色のカゴが無造作に転がっているだけの無機質な部屋で、「ランドリー」というシンプルな名前が良く似合う空間になっていました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78689504/picture_pc_213563f6e9621b28afeebb21c5150578.jpg?width=1200)
こちらも同じく女木島名店街の作品、「ガラス漁具店」。どうやら女木島の作品は、この名店街が中心のようです。
薄暗い部屋にガラスでできた立体的なハートが!!スポットライトに照らされて、キラキラしていまして。
実はこれ、、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78689730/picture_pc_cb9ab1053b5e188e4345ed8c2d4f1587.jpg?width=1200)
近くで見ると、釣り針のような形になっています。立体的な大きなハートを近くで見てもハートなんて、キュンですよね(?)
黒い壁にガラスのハートが浮き出ているように見えて、とても綺麗、、。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78689917/picture_pc_789a4e98d7381b0d81e8f60c0b8ca94a.jpg?width=1200)
ここでお腹が空いてきました。ぺこです。
この日はお友達とふたりで遊びに来ていました。
島をぷらぷらしていると、何とも魅力的な看板を発見!!
「ハモ天丼」!!!
ふたりとも一致で「食べたい!!」と、お店に吸い込まれていきました。
お店は海の家っぽい作りで、目の前は瀬戸内海のオーシャンビュー!!!
潮風に吹かれながら食べるハモ天丼は、ぷりっぷりでそれはそれは最高なのです。
お漬物が嬉しい歳になったね、としみじみ。。
おやつの時間には、同じくこちらのお店で海藻ソフトをいただきました。
袋に入ったアイスを手で揉みながら溶かして食べるというシェイクみたいなアイスです。
中に海藻(と思われる)が入っているのですが、味ではなくその食感を楽しむためのメニューでした。
私はチョコレート味をいただきましたが、他にもマンゴーやブルーベリーなど、美味しそうな味が沢山ありました。
さざ波がとにかく心地好くて、うとうとしちゃいましたね。
島の人ものんびりしていて、穏やかすぎる時間でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78690487/picture_pc_1603a32632aa99308a9c50ca66d006ef.jpg?width=1200)
お昼ごはんを食べた後は、ビーチをお散歩。
やっぱり海は良いなぁ。
気温もちょうど良くて、いいお天気でした。ハレ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78690513/picture_pc_9a0b4245c67ed99ec0567b761bf666cc.jpg?width=1200)
こちらは、フェリーを降りてすぐ見えてくる「20世紀の回想」という作品です。
まずタイトルが素敵すぎますね。
朽ちたグランドピアノを模したオブジェで、ご覧の通り中々の高さがあり、見応えたっぷりの作品でした。
更には白旗が、気持ち良い風になびく粋な演出。
バックのお花も相まって非常にお気に入りです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78690739/picture_pc_3d5b0a0e89063cb80d6e27a2ea1eae00.png?width=1200)
と、まぁこんな風に非常に穏やかな旅でした。
どのアートも、寄り添ってくれる温かい作品でした。
また、島の人たちも積極的に話しかけてくださって、優しい島だなぁと思いました。
帰りのフェリーで「猫の恩返し」のサウンドトラックを聴いたのですが、もうそれが最高でして。
一日の思い出を振り返りながら最後まで穏やかな気持ちで帰路につくことができました。
比較的、初心者の方にも易しい印象ですので、「瀬戸芸に行ってみたいけど、どこからまわればいいか分からない」という方はまず手始めに女木島を攻めてみるのもおすすめです。
これは島をお散歩している途中に出会えた猫さんです。凛々しい表情。1日目、ありがとう。
前衛的過ぎる・・・?
攻めたいあなたに現代アートの島、直島
2日目は直島にお邪魔しました。
直島と言えば、水玉模様のカボチャが有名ですね。
こちらの感想を一言でいうならば、「どれがアート?どれもアート」です(?)
「着いてこない奴は置いていくぜ、俺のセンスに着いてこれるかな」というのが基本的なスタンス。
少しだけ難しい作品もありました。
芸術というのはそれだけ崇高なのでしょうね、私ももっとお勉強したいな。
面白いのが、無い知識を必死に絞り出して作品と対峙していくものですから、どれがアートなのか分からなくなって「え?これもアート?」と錯覚に陥ることです。
島全体がアートなのでは?
この道端の草も意図的な作品?え?
そんな中から、ほんっとに直感で「あ、これ好きだな」と感じた作品を噛み砕いてご紹介。
直島では「家プロジェクト」という企画を展示中でして、街の中にアーティスティックな建築物が溢れていました(?)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78691620/picture_pc_c85e5e187569d9e3563d00b5725f75a9.jpg?width=1200)
こちらはその「家プロジェクト」の一環、「角屋」という作品です。
こちらの赤や黄色や緑に光って見えるものが、実はデジタル表記の数字でして、その数字がランダムにぴかぴか切り替わるという作品でした。
家の中に水が貯められており、その水面に数字が浮かんでいるという、何とも現代的なアート作品です。
和室とデジタルが織り成す何とも異質な空間に、目を惹かれました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78691842/picture_pc_6ee7d3f3fe58f7bf80b12dda56e086d4.jpg?width=1200)
こちらも同じく「家プロジェクト」の一環、「碁会所」という作品です。
畳張りの小さな部屋に、紙でできたお花が無造作に散りばめられているという作品で、これまた何て美しい作品なんだ、、と見ているこちらを圧倒する作品でしたね。
ふすまと私達が同じ開放された空間にいながら、その境界は明確で、決して「あちら側」に足を踏み入れることはできない。
それ故に、沈黙を守った日本独特な空間が無意識的に完成しています。
「家プロジェクト」の作品群の中では、たけだが最も好きな作品でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692325/picture_pc_2688d52be72595a2b531cb50ef8a8a0b.jpg?width=1200)
こちらも同じく「家プロジェクト」より「はいしゃ」。
本当に、全ての部屋が同じ建物なのかと思わせるほど、様々な顔を見せてくれる建物でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692533/picture_pc_d913b04801ff1658031480554d278721.jpg?width=1200)
中に入るとまず目に付いたのはカラフルな床!パッチワークを想起させる、ジーンズカラーを基調としたガラス張りの床です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692696/picture_pc_23e613c60710248d314bc813660e5a5b.jpg?width=1200)
壁はこんな感じ。油絵具でしょうか?
これがアートなのか、、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692753/picture_pc_a8dd14977d5121074b3aed8a1d998df7.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692755/picture_pc_98bdb653471bc71eefd21c428c281fb9.jpg?width=1200)
更には自由の女神まで!!
こちらはかなりの大きさで、1枚目は1階から見た写真で、2枚目は2階でご対面した写真です。
日本家屋に自由の女神、、はて和洋折衷なのかね?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78692952/picture_pc_cc52872656bdf22c168f2d9803601b95.jpg?width=1200)
ぐるっと一通り見て、建物を出るとこのタイルが!
「なるほど、はいしゃね!」と思って思わずにっこりしてしまいました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78693040/picture_pc_495f10e70c84fca85097dcd891025cca.jpg?width=1200)
こちらはベネッセハウスミュージアムにて展示されていたジェニファー・バートレット作「黄色と黒のボート」です。
色合いに惹かれて、しばらく絵の前で突っ立っていました。私です。
昔から青が好きですが、この青は特別好きです。
波が立体的で、ボートたちが揺らいでいる様子が見て取れます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78693606/picture_pc_1ad4109465dc714972b47692984770ee.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78693610/picture_pc_ccafe84d7876ff8e547c18181f72521e.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78693612/picture_pc_68f3c35cc62b68912d4478c7a351bfe6.jpg?width=1200)
と、まあこんな感じでしょうか。
この他にも李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムヴァレーギャラリー、地中美術館にも行きました。
地中美術館では、念願のモネの世界観を浴びることができました(?)
幸せ、印象派、、ふわっと抽象的なイメージで脳を揺さぶられる感覚。やはり美術館、好きです。
ただ、李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムヴァレーギャラリーは少しばかり難解でしたね。
その分、自分たちの解釈を楽しむことができて良かったです。考察しながら帰る帰り道たるや、、楽しいものです。
あとは「家プロジェクト」の「護王神社」が大変難儀でしたね。私の修行不足です、お勉強して参ります。
全体的に女木島とは打って変わって、作品からはシャープな印象を受けました。
シャープ、、うん。
シンプルで、余計な物を削ぎ落として洗練された作品が多かった記憶です。独り立ちしているというか、見る人を圧倒するオーラがありましたね。
その分、少しだけ上級者向け(?)なのかなと思いました。
また、女木島より直島は規模も大きいので全ての作品を徒歩で見ようとすると、一日では大変だと思います。
もし行かれる方がおられましたら、町営バスなどを活用した方が効率良く回れるかなと。
こちらの写真は猫さん、空き缶アート、オムライスです。
2日連続で猫さんに会えました。嬉しい〜〜
空き缶アートは、普通の路地にあって、こちらは瀬戸芸の作品ではないと思われたのですが(恐らく島のお店の看板?)、くすっと笑える作品で、思わず写真を撮ってしまいました。
この日のお昼ごはんはカフェサロン中奥というお店でトマトソースのオムライスをいただきました。
すっっごい美味しかった、、。オムライス好きにはたまりません。非常に満足。セットにするとポテトサラダとドリンクが付いてきて、私はホットのカフェオレを頼みました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78694423/picture_pc_3bd01a57102c5484712d89b43e7582fc.png?width=1200)
か、可愛い〜〜
マスターが作ってくださいました。
非常に美味でしたよ。
このお店、開店前からお客さんが並んでらしたので、行かれる方はどうかお早めに。
2日間、充実した時間を過ごすことができました。
島はやっぱり良いなぁ。
時間の経ち方がのんびりしていて穏やかです。
島はある意味パラレルワールドですね。
春会期はもう終了しますが、今度は夏会期。
新しい出会いを求めて、今年の夏は沢山島めぐりします。
あ〜〜たのしかった!
これでしばらく頑張れる。
みなさん、今週ものんびり行きましょう。
今日も独り言にお付き合いいただき、ありがとうございます。
素敵な一日をお過ごしください🌱
では(^-^)
たけだ