バイリンガルな、ダイナマイトボディ【酒日記】
あぁ、今日も会えなかったなぁ・・
また、春が巡ってきた。
そう、春になると、待ちわびているコがいるんだ。
◇◇
また、君を探しに、ココに来てしまった。
ガラス越しに、眺めていると・・
「あっ! 会えた!」
あれ? こんな、ダイナマイトボディだっけ? でも、ダイナマイトボディの君も ス・テ・キ
じゃーん
本日のお酒はこれです。
小布施ワイナリーの一品。「ソガペール エフィス」シリーズの「イリヤ ソントン」(覚えられない・・汗)
世界一覚えにくい日本酒だと思う。
日本酒に世界一というのも・・・だけどね。
え? 日本酒?
そうなんです。ラベル(エチケット)をじっくり見られた方は、気づきましたよね? 左下の小さな文字「NAMAZAKE」を、
◇◇
説明しよう!
「イリヤソントン」、100年前という意味らしい。100年前に何があったかというと、スペイン風邪のパンデミックだ。
裏ラベルを読んで、醸造家の想いを感じて欲しい。
◇◇
ー 百年前と、同じ試練をみんなで乗り越えよう ー
ー 酒造業界も厳しいが、絶対に乗り越えてやる ー
ラベルからは、こんな熱いメッセージを受け取りました。
「ワイン畑の仕事ができない数週間だけ」で、趣味で造られる日本酒。
私がこのお酒に惹かれるのは、「真剣に遊びで造った」お酒だからだ。
そして、趣味で造られたお酒だからこそ、造り手の本音が見えるのだ。
◇◇
そんなことより
早く飲みたーい! ですよね。
はいはい、お待たせしました。
細身のグラスを用意。とくとくとく・・・
微かにする日本酒の香り、それをさらに包み込むように、白ワインのような酸の香りを感じる。果実の熟した香りというのかな。
口に含む、「ぱっ」と、ジューシーな酸味が口の中にほとばしる。
うぇーーい
なぜだか、踊りたくなる
そのあと、やさしいほのかな甘みが舌の奥に広がる。ワンテンポ遅れて、舌の横で少し苦みも感じる。そして、甘みの先発隊が走り去った後、そのあとに残るのが、重層的なお米の旨味。なのに、なぜかワインっぽい。
これがワイナリーが醸す日本酒だ。
うぇーい
このお酒は、生クリーム系の料理に合わせやすいと思います。キッシュとか、白いビーフストロガノフなんてどうでしょう。
◇◇
ラベルに書いてある通り「極少量」しか造られないため、「今年は会えるかな~」と、待ちわびることになる。我が家の、初春の恒例行事なのだ。
ところが! 先日の旅
5月に訪れた、松本市の居酒屋にて。メニューを開くと
また、君に会えるなんて!
そして、見かけない銘柄だらけ ゴクリ
うぇーい
この居酒屋では、突き出しに「潮汁」が出てきた。お汁ものを最初に頂いたのは初めて、びっくり。そして、日本酒の品揃えと、その庶民派価格に2度びっくり。料理も満足。海の幸は頼みませんでしたが、郷土料理と特に野菜が美味しかったなぁ。
トイレに備えてあったご意見ノートに「ここの日本酒すばらしい!!!!」と書いたのは私です(笑)
お店の方に聞いたら、定期的に銘柄を入れ替えているので、また来てください! とのこと、
いいとも! うぇーい
◇◇
<データ>
銘柄: 小布施ワイナリー イリヤソントン
精米歩合59%
アルコール度16
自社栽培美山錦
生酛、協会1号、2号酵母使用
評価: ★★★★★
甘み3、酸味4、苦味2、旨味3、香り4
価格: 3,000円(1500ML)、コスパ:◎
(おしまい)
<参考>
おススメのお店はこちら!
小布施での旅日記・・
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