レモンかけますか? 【酒日記】
本日は、ディープな日本酒の世界、足を踏み入れるとヤバい世界。「沼へようこそ!」的な、お店の紹介です。
それでは、はじまり、はじまり~
あ! 沼に落ちたくない方、来ちゃダメ!
◇◇
ところで、我が「なぐなぐ一味」は、ビジネスホテルを利用することが多い。色んな理由があるが、我が家の旅が「連泊」だから、と言うのがその理由のひとつだ。
「なぜ? ちょっと、わかんないんですけど」
というあなたに、説明しよう!
多くのお宿では、3泊以上連泊されることを想定していないように思う。AパターンとBパターンの料理を交互に出しているケースがあるのだ。
そこへ、我々が「4泊」すると・・ オミクロンも真っ青、変異体が登場。 A‘パターン、B‘’パターンなどの料理が、供出されるのだ。
うそーん
メイン料理って、またステーキ? 初日とソースが違うだけじゃん! しかも連泊している我々だけ、微妙に副菜も違う・・ みたいな事を経験して、学習したのだ。我々のようなアウトローは、素泊まりして、毎晩違う居酒屋に繰り出したほうが、宿の方も我々もお互い気が楽じゃん。
◇◇
本日は、和歌山県は新宮市にお泊まり❤️
さっそく、駅前のお食事どころへ、レッツゴー!
3連休直前の金曜日、本日は天候に恵まれなかった、恵まれないどころか春の暴風雨。傘が役に立たない
びしょびしょ、ずぶ濡れのまま席に着く。濡れそぼった体のせいか、少しブルーな気持ち。
◇◇
ところが、メニューを見ると
日本酒は、お・ま・か・せ らしい
ふふふ 思わず笑みがこぼれる。
お酒のメニューは、ありませんが、料理はあります!
正解は!
熊野なまずの天ぷら!
次に、このお隣の看板から、ミョウガ酢味噌あえ、熊野地鶏オスメス串、をチョイス。そして、最初に頼んだ、乾杯ビールを呑みつつ・・
どきどきしながら
「この料理に合う日本酒を、2種類ください。」と、オーダー
何がでるかな、何が出るかな、何が出るかな!
えっ!?
どちらも和歌山県の地酒、
左が「雑賀」、右が「龍神丸 純米」
といっても、グラスまみれで良くわからないですよね。
え~っと 液体の入っているガラスの徳利に、日本酒が入っています。(^^♪
それぞれに、4種類の器が用意されました。
冷えたガラスのお猪口、常温のガラスのお猪口、冷えたすらりとしたワイングラス、そして、白磁の平皿
さらに、塩が二種類用意されました。
山椒塩と、プレーン塩。
さらにさらに、カットレモン
◇◇
4種類のグラスで、お酒の味の違いを味わってほしいとの事。そして、塩の違いによる、味の変化も感じて欲しい。
また、料理にレモンをかける場合と、かけない場合。どちらが好みか、を感じて欲しい。店主の表現を借りると、「レモンをかけたとき、遠ざかるか近づくか」
ほう・・ この酒となまずなら、レモンかけない方が美味しいなぁ
遠ざかった気がする
と、呟いたら
「そう! だから、最初に全部にグアっとかけるんじゃなく、かけた方が美味しいかを試してから、レモンかけてください」と店主。
「そうすると、料理もお酒も、シアワセになるんです!」
いつしか、ジーパンも乾き、
店主も、店内も、熱く盛り上がってきたのだ!
熱くなりすぎて、料理の写真は・・・すみません。
◇◇
なまずの天ぷらは、脂の乗った白身魚のよう(魚なんですけどね)、そこにレモンをかけたくなるのですが、今回のお酒には、レモン無しが好みでした。
そして、雑賀は冷えたグラス、龍神丸は白磁平皿が美味しゅうございました。こんなに味が変わるなんて、驚きです。
◇◇
こんな調子で、料理とお酒のペアリングを楽しみつつ、
料理以外でも楽しいことがあるんです。
それが、穴場情報の仕入れ、なのだ。
地元の方がオススメする場所を、会話で掘り下げて行くと、面白い場所に出会える事がある。これが、一期一会的な、変化球タビなのだ。この時は、おしゃべり情報だけで無く、プリントアウトまで頂いた。記憶があいまいな酔っ払いには、嬉しいサービスでした。
お腹もふくれてきたし、雨も止んだようだ。ホテルに戻るとしよう。
新宮市に来た際、いや、日本酒に興味のある方、ここまで来るべき! 料理も美味しいので、お酒が飲めなくても楽しめると思います。そして、一期一会の会話を楽しもう!
◇◇
店の外に出ると、さっきの豪雨が嘘のようにあがっていた。子どものように、水たまりをピチャピチャしながら歩く。
春の空気が闇夜を満たす。
ふと立ち止まり、妻が、うつむいた首を上げる。
つられて、雨雲が去った夜空を眺める。
ふふふ
明日も、きっと楽しい日になるね。
(おしまい)
今回訪れたお店は、コチラ
スキ! は、誰でも押せます! お願いします!! コメントいただけたらサイコーです! サポートは、旅先でのお酒に・・