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酵素によるタンパク質の安定化を実務面から考える
ワイン造りでタンパク質をどのように安定化させるのか。難しいことは考えずにベントナイトを入れてしまう、というのも1つの手ではあります。しかしできることならワインの品質への影響は最小限にとどめたいものです。
ベントナイトの代替手段としてはいくつかのものが検討されてきています。そうした中でも使い勝手がよさそうなのが、日本の焼酎などに使われることで知られている黒麴菌によって作られる酵素、Aspergillopepsin (AGP) です。この記事ではこの酵素の基本的な使い方と、より実務的な使用方法を検討していきます。
なおワイン造りでのタンパク質の安定化についてはこちらの記事にまとめています。
この記事はオンラインサークル「醸造家の視ているワインの世界を覗く部」のメンバー向けに投稿された記事の一部を再編集したものとなります
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