食べなきゃ痩せる=食べたら太る
私の「食べなきゃ痩せる」体験
「食べなきゃ痩せる」
私も長年、この考えに縛られていました。
高校3年生の冬から春にかけて、塾のバイトを始めた時のことです。
夜6時から9時までのバイトで、その前に軽く夕飯を食べて、そのまま寝るようになりました。
すると、みるみる体重が落ちていきました。
それで大学生活でも、この食事の調整を積極的に取り入れるようになりました。
友達と食べ過ぎた翌日は朝食を抜き、昼も食べないで、夕方に軽く食べる程度。
「2食抜けば、昨日の食べ過ぎがリセットされる」と危ない解釈をしていました。
空腹には意味がある?
実は、この「空腹時間を作る」という考え方には、科学的な意味があるんです。
私たちの体は、空腹状態になると修復モードに入ります。
「オートファジー」って呼ばれる現象なんですけど、体内の古い細胞や不要なタンパク質を分解・再利用する仕組みなんです。
つまり、適度な空腹は、体の大掃除のような役割を果たしているということですね。
「適度」という言葉の重み
ただし、重要なのは「適度な」というところ。
そして、もっと大切なのが、自分の体と心の感覚を研ぎ澄ますことなんです。
かつての私は「食べなきゃ痩せる」という単純な図式だけを信じて、体の声を無視していました。
お腹が空いているのに我慢したり、逆に満腹なのに食べ続けたり。その結果、体重は確かに減っても、心は常に不安定で、食事のことで頭がいっぱいでした。
ここで、感覚に従ったらいくらでも食べ続けてしまうという方もいるかもしれません。
そう思うとき、たいていの場合、感情と感覚がごちゃごちゃになっているのです。
本当に感覚を研ぎ澄まして、食べたいのであれば食べるべきなのです。そこで割って入ってくるのは、食べたい・食べたら太るかも・どうしようイライラするといった”感情”なのです。
体重を議論することがいかに無意味か
今思えば、それは本当に苦しい時期でしたね。食べることへの罪悪感、体重が増えることへの恐怖、そして誰にも言えない孤独感。毎日が戦いのようでした。
でも、ゆっくりと気づいていったんです。
体重管理って、単純に「食べない」ことじゃないって。
また、そもそも体重を議論することに意味はないのです。
だって、水を飲めば体重は増加しますし笑
大切にしたい”感覚”
もちろん、空腹時間を作るのは、ストレスにならない範囲でやることが大切です。イライラや不安を感じるほどの制限は、絶対によくありません。むしろ、体調を整えるためのメンテナンス時間として捉えることで、より健康的な食生活が実現できるんです。
そうそう、空腹時間を作る時は、十分な水分補給を心がけてくださいね。水分は体内の老廃物を排出する手助けをしてくれます。そして何より、自分の体調と相談しながら進めることが重要なんです。
今、私が手に入れたもの
今の私は、体重計の数字に一喜一憂することもなくなりました、というより、いつ体重計に乗っても、自分の想定外の数字が出なくなりました。
自分の体が出すシグナルを理解できるようになり、それに従っただけです。
空腹感、満腹感、そして時には食べたい欲求。それらすべてが、体からのメッセージなんですよね。
「食べなきゃ痩せる」という単純な考えではなく、「自分の体と対話しながら、適度な食事と適度な空腹のバランスを取る」。
この視点を得たことは、私の安定した食生活に大きく結びついています。
必要以上に食事制限を恐れる必要はありません。
でも、必要以上に食事制限に依存する必要もないんです。
大切なのは、自分の体と心に正直になること。
あなたの”感覚”に従うことだと思います。
もし、今食事に悩んでいらっしゃる方、今日お伝えしたことは、未来の自分からのメッセージだと思ってください。
道は開けます。