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頭痛の治し方、探し続けて20年
◉頭痛という生きづらさの20年
生きづらさというのは、なにも精神的なものだけではありませんよね。
その中に「頭痛」というものがあります。
わたしはこの20年ほど慢性頭痛に悩まされています。
頭痛のタイプは、緊張型頭痛、片頭痛、天気痛とさまざまです。
月の半分は頭痛があって、体調が良い日というのはあまりありません。
こうした日が何年も続くというのは、体の不調だけでなく心にもを与えてしまうものです。
この症状が始まったのは、高校を卒業し仕事を始めて数年たった頃。
建築関係の仕事で大きなストレスをかかえてノイローゼ気味になっていた時期でした。
当時は週末になると高校時代の友人たちと遊んでいたのですが、途中から具合が悪くなり友人たちがカラオケを楽しんでいる脇でぐったりしているありさま。
その頃は自分が頭痛持ちという自覚はなく、「こんなに疲れがたまっているのか」くらいにしか思っていませんでした。
わたしはそれまでの生活で鎮痛剤を飲む習慣がありませんでしたので、頭痛の対処を何もしないまま、予期せず起こる頭痛にひたすら我慢して苦しんむ日々を送っていました。
頭痛はいつでもすごく辛いのですが、仕事中の頭痛がとにかく苦痛です。
建築関係の仕事から転職して接客などの立ち仕事をしていた時期に症状は激しくなっていました。
頭全体に響く痛みのあまり立ち上がれなくなり、人目を盗んでうずくまっていたこともあったほどです。
また頭痛がひどくなると吐き気もしてくるので、痛みと吐き気に耐えかねて職場のトイレに駆け込んで吐くなんてことも。
大きい音やまぶしい光も具合を悪くさせるので、友人とアクション映画を映画館で観ている途中で片頭痛が起こった時も地獄でした。
ダイナミックな大音響と、派手なアクションシーンが連発するビジュアルに目と頭がやられてしまい、目を閉じて友人が観終わるのをひっそりとひたすら耐えたことを思い出します。
今でもそうなのですが、この頭痛のやっかいなところは、緊張型頭痛からゆるやかに片頭痛に移行するので、とても前兆が分かりにくいことです。
「朝から、なにか肩が凝っているような気がする」
「体がぎくしゃくするような感じがする」
「頭が重いような感じがする」
などなど。
この時点では痛みがほとんどないので、ただ疲れていて体調がすぐれないのか、あるいは片頭痛の前兆なのかがとても分かりにくいのです。
ですので、薬を飲むタイミングを逃してしまい、完全に痛みだすと薬が効かなくなり、もう倒れて吐くしかできなくなります。
ぐったりして家に帰って脱いだ服もそのままにベッドに倒れこみ、頭痛で震える身体を丸めて、はやく気絶してくれとひたすら祈るしかありません。
結局、これは慢性的な頭痛なんだと認識し、対処として薬を飲むことを始めたのは不調が出始めてから10年以上も経っていました。
◉慢性頭痛の治療への一歩を踏み出そう
まず総合病院の神経内科に行き、CTとMRIの検査をしてもらい、頭痛の原因になるような脳の異常がないかを調べてもらいました。
幸い検査結果は異常がありませんでしたので、ここでやっと慢性頭痛の予防治療薬の治療が始まりました。
私の場合の投薬の効果はどうかというと、頭痛の予防治療薬を飲むことで多少は気が楽になった感じでしたが、完全に頭痛はなくなりません。
片頭痛が完全に始まってしまうとあまりに苦しいので、緊張型頭痛の予兆のような体がぎくしゃくして、かすかに目の奥がジンジンと重く感じたら、市販の鎮痛薬を飲むようにしています。
今でもこの慢性頭痛と付き合いながら仕事や日々の生活を送っているわけですが、頭痛があるといつもこんな調子ですので日常生活を送るのがとても困難です。
あなたも頭痛持ちであれば、似たような経験をしているのではないでしょうか。
なにせ、痛みのあまり思考もままならず、まともに立つこともできないありさま。
それだけでも非常事態なのですから、外的なトラブルやハプニングが起こった時には無事に対処できるのだろうかという不安。
頭痛の経験がない友人に「歯が痛いのがひどくなった感じなん?」と言われた時には、「頭痛って他人にはこんなにも伝わりにくいものなのか!」と本当にびっくりしました。
いやまあ、歯が痛いのもかなりつらいけど、なんか違う!いや、全然違うぞ!と。
経験したことのある人にしか分からないこの苦痛。
今では薬だけに頼らず、原因を探りフィジカルやメンタルもケアしながら、総合的に和らげる方法を増やしていくことを毎日のテーマの一つにしています。