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怖い接客から学んだこと

会社では受付的な場所で仕事をしているので、お客さんが来られたときには、私が1番に対応する。


この席で仕事をするようになって半年ちょっと。一人で受付で仕事をしていると、20代後半ぐらいの若いお姉さんが保冷バッグみたいなのを肩に下げてやってきた。


「ヤクルトの販売の人かな?」と思ったけど、話を聞くと、ご当地のスイーツを販売してまわっているとのこと。


こんなケースは初めてだったので、私もよく分からずお姉さんのペースのままに接客を受ける。


肩に下げた保冷バッグの中から、バームクーヘンを取り出し見せてきた。受け取って欲しい様子で私の方に押し出してきたけど、その時点からなんか違和感があったので、「これは受け取ってはいけない気がする」という直感が働き受け取らなかった。


商品を紹介されるも、「今ここでは買わないな・・・」と思ったので断ろうとしたけど、「他の人も呼んできてもらえますか?」と言われた。目が強くて逃げられない雰囲気だったので、他のスタッフに声をかけに行った。


2人の若手スタッフが興味を持ってくれて、話を聞いてみると言ってくれた。お姉さんは、さっき私に紹介してくれたバームクーヘンに加えてチョコレートも紹介していた。


2人が「大丈夫です・・・」とお断りした途端に、「あ、そうですか」と言って、さっさと保冷バッグにしまい始めた。


「お仕事中失礼しました」と笑顔で言うものの、全然気持ちがこもっていなくて、それが逆に怖かった。


「買ってくれないなら用無し」と言わんばかりの雰囲気で、「じゃ、失礼しまーす」といった様子で足ばやに出て行った。


わざわざ話を聞きにきてくれた若手スタッフ2人にも申し訳なかったなと思うような時間だった。「あの人からは買わないね・・・」と3人で共感しあった。


よくよく考えたら、今日限定でご当地スイーツを販売してまわっているという情報だけで、名刺とかもいただいてないし、素性も明かされてない。それもまた危険だだったなと。


1日に販売しないといけないノルマがあるのだろうか・・・。そのノルマに追われているのだろうか・・・。


いずれにしても、相手がお金を支払ってくれるかだけを判断しているように感じる接客。あの売り方では、購入してくれる人は少ないだろうなと思った。


「人対人」だからこそ、言葉にはしなくても、相手がどういう気持ちなのか、良くも悪くも伝わるものだと改めて思った。


どんな気持ちで相手と接するか。


自分が楽しい気持ちでいれば、相手にも楽しい気持ちは伝わるし、イライラした気持ちでいればそれも伝わる。


やさしく、穏やかに、日々を楽しく過ごす。


そんな気持ちで過ごしていると、それが自分の雰囲気となって、言葉を交わさずとも、相手にも心地いい気持ちを与えられるんだろうなと。


そんな日々と送り、そんな人でありたいなと思った。


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なぎっこ
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